495: 名無しさん@おーぷん 20/06/30(火)22:44:08 ID:tr.w1.L1 悩んでるというまでもないけど少しだけ吐き出させてほしいまず、若いころは演劇を好きで嗜んでいた。当時は観るほう専門だった。学校では田舎故に演劇部や、類似した部活はなかった。大学に進んだことを機会にその世界に足を踏み入れる決断をした。大学のサークルは名ばかりで形骸化した単なる飲みサークルとなっているとのことで、少し遠いが街の小さな劇団で安くない月謝を払いながら勉強することにした。ところが、程なくして私は突然謎の羞恥心に襲われるようになった。後にわかることだが、これは共感性羞恥と呼ばれる心の防御反応だった。具体的に何に羞恥を覚えるようになったかと言うと作品が演出面に芸術性を求めるあまりに、前衛的になってしまっていた。シリオ上は使用人が主人に悪事の証拠を突きつけるという普通のシーンなのに、衝撃的をあらわすらしい音楽が流れている10分間もの間、舞台上の人物が全員フリーズするという演出。(観客の衝撃を表現したものらしい)病気でお互いに記憶を少しづつ失っていく二人の男女がわずかに残った思い出を確認しあっているというシーンで、多数の通行人(雑踏の中という設定のため)が、なぜか二人のほうを向いたまま二人を中心に延々とカニ歩きで旋回するという演出。途中までふつうの演劇だったのに、突然舞台上の全員が台本を手にしたまま客席のほうを向き棒立ちで台詞を読み上げるだけになるという演出。(神の世界の話なので下々の人間はそのビジュアルを見ることすらできないという設定)…