1: 匿名 2025/12/14(日) 17:42:00.71 ID:A6nwbbTd0● BE:784885787-PLT(16000) 縮小する防衛線 人を襲ったり住宅地に侵入したりするクマへの主な対策は現状、駆除だ。 政府は規則を改正し、機動隊にライフル銃の使用を認めた。しかし、自衛隊は国家防衛上の危機にひんしない限り、 武器の使用が法的に禁じられているため、イケガミさんのようなハンターが最前線に立たされている。 イケガミさんは若いハンターを訓練しているが、数百キロもの動物を仕留める技術と自信を持つ人はほぼ皆無だ。 一方で、イケガミさんはクマをすなと主張する怒りの電話も頻繁に受ける。 ここに住んでいる限り、共存することはできない。イケガミさんはそう話す。 自分たちの命は私たちにとってかけがえのないものだ。 クマの命が自分の命より大切だと言う人はいないだろうとイケガミさんは付け加えた。 クマ猟師のハラダ・カツオさん(84)もこの考えに賛同する。ハラダさんは今でも狩猟に出かけるが、 森と住宅地の境界の強化は主に2人の弟子が担っている。 ハラダさんはクマの威力を身をもって知っている。20年あまり前、シカ猟中にクマに襲われ命を落としかけたことがあるからだ。 2発撃ったが、クマはとまらなかった。ハラダさんの上に乗りかかって銃を手から引きはがし、頭部をかんだという。 目と耳がぶら下がっていたとハラダさんは振り返る。 混乱する中、拳でクマののどを突き上げ、気道を遮断。その間に銃弾が効果を発揮した。 意識がもうろうとして、その後の記憶はほとんどないという。トランシーバーに手を伸ばし、 一緒に狩りをしていた友人に助けを求めたことは覚えている。 ハラダさんはクマの頭蓋骨(ずがいこつ)を保管している。狩る側から狩られる側へと、 瞬間的に立場が逆転することを思いだすためだという。…