
1: 名無しのがるび 2025/12/10(水) 20:28:29.05 ID:hO8FpldH9 北海道・根室市から直送される海の幸を楽しめる東京・世田谷区の海鮮食堂「根室食堂 尾山台店」。 人気は注文を受けてから羽釜で炊き上げる、できたてほやほやの海鮮釜飯です。 味の決め手となるのが「和風だし」。 その仕込み作業を見せてもらうと、昆布やカツオ、いりこでとっただしの仕上げに欠かせないのが、みりんです。 おたま1杯分のみりんやしょうゆなどで味を調えて、だしが完成。 釜飯の隠し味やスケトウダラの煮魚など、みりんが全メニューの6割の隠し味となっていました。 根室食堂 尾山台店・平山徳治店長: ダシは命。うまみがしっかり出る。煮魚はみりんを使うとテリが格段と上がるので、やっぱりみりんは大事。 和食には欠かせない名脇役の調味料「みりん」。 ところが今、仕入れ値が高騰しているといいます。 根室食堂 尾山台店・平山徳治店長: (Q.みりん一斗缶1本の値段)安かった時で2000円くらい。(今は?)4000円くらいいってるんじゃないか、3000?4000円。 この店では以前、みりんを業務用の一斗缶サイズで仕入れていましたが、急激な値上がりを受け、半年ほど前からスーパーで市販品を購入するようにしたといいます。 根室食堂 尾山台店・平山徳治店長: いろんな意味で葛藤している、みりんだけに限らず。これがないと良い味が出せないから。やっぱり安定的な値段に変わってほしい。塩・砂糖と同じような立ち位置なので。 みりんに迫る値上げ。 その背景には長引く米高騰がありました。 日本有数のみりんの産地、愛知・碧南市にある創業100年を超える醸造元に話を聞きました。 杉浦味淋・杉浦嘉信社長: 地元の三河産もち米、米こうじ、焼酎、その3つの原料でみりんを造っている。(主な原料の)もち米自体は約3倍。2.5?3倍の仕入れ価格に跳ね上がっている。 みりんの主要な原料であるもち米の仕入れ値が3倍近くに上がっていました。 “令和の米騒動”の影響で、もち米を作っていた農家が主食用の米に切り替える動きが広がり、もち米の価格を引き上げていたのです。 この蔵元では、昔ながらのこだわりの製法を守り、毎年1月末から仕込みを始めるといいますが、今後は値上げをせざるを得ない状況だといいます。 杉浦味淋・杉浦嘉信社長: 3倍近くに仕入れが値上がったというのは、やはりいまだかつてない状況。年明けの仕込みの分、いわゆる1年後の製品から販売価格に転嫁しなくちゃいけないかな。 都内のスーパーを取材すると、もち米高騰の影響はすでに様々なところに及んでいました。 2024年は1kg900円ほどだったもち米の価格が、現在は1300円ほどに。 お正月に欠かせないお餅の価格も値上がり傾向が続いていました。 さらに正月料理の味付けにも欠かせないみりんも値上がってしまうのか、買い物客も気になるようで、「お屠蘇(とそ)にはみりんを使いますよね。なんでも使えますよ、煮物もそうですし、少しお酒と混じってみりんと一緒に混ぜて使える。だから本当に使うものに関しては上がるっていうのはすごく困りますよね」といった声が聞かれました。 みりんの製造元では、すでに値上げの動きも相次いでいます。 養命酒製造では10月から本みりん4品を約11%の値上げ。 島根・松江市の李白酒造ももち米の高騰に耐え切れず、2025年、本みりんの値上げに踏み切りました。 李白酒造・田中裕一郎社長: 何の補助もない。みりんがマイナーというのもあると思うが、食べる用途以外のコメには脚光が当たらずというのが現状。コメを加工する食品業界全体が大変なことになっていくんじゃないか。 12/10(水) 19:21配信 FNNプライムオンライン(フジテレビ系) >>…