1: 名無しの旅人 2025/11/10(月) 08:10:01.14 ID:oBLGIsDW9 東洋経済オンライン 10月の初め、鉄道ジャーナリストなんて肩書きもない単なる時刻表愛好家である私の元に、突如、驚くべき情報が届いた。和歌山県のローカル鉄道である紀州鉄道が廃線の危機。早ければ2026年中に廃線の可能性もあるという。 親会社は不動産会社 順を追って説明しよう。 和歌山県御坊市にあるJRの御坊駅は、市の中心街から離れた場所にある。そこから市の中心部へと向かうのが紀州鉄道(旧・御坊臨港鉄道)だ。 1960年代後半から1970年代にかけて進んだ自家用車の普及で赤字が膨らみ、廃線の危機となるも、東京の不動産会社が買収、紀州鉄道と社名を改め鉄道会社を運営することとなった。 当時は首都圏や関西圏などで鉄道会社が主体となって沿線にニュータウンを作っていた時代。不動産事業を進める上で「○○鉄道」と名乗ることがプラスとなると考えられていたことから、東京の不動産会社が親会社である和歌山県の鉄道という珍しいスタイルが誕生したのだろう。その後現在に至るまで紀州鉄道は鉄道事業に加え不動産事業やホテル事業を営んでいる。 運行区間はわずか2.7km。トンネルも列車がすれ違う設備もない鉄道路線のため、巨額の赤字にはならない。「紀州鉄道」と名乗って不動産事業が展開できることは、鉄道事業の赤字額以上にメリットがある。そんな事情もあって2000年以降、各地でローカル私鉄が路線を続々廃止される中、紀州鉄道は生き残ってきた。 紀州鉄道の鉄道事業部門と不動産事業部門の関係は鉄道ファンの間では有名な話で両者はウインウインの関係にあると思われてきた。では、一昔前のプロ野球の球団と親会社のように、親会社が赤字を補填してくれる関係だった両者に何が起こったのか。紀州鉄道の鉄道部門である、鉄道事業部の担当者に話を聞くため、10月9日、和歌山県御坊市へ向かった。 3年前に中国の会社が買収 紀州鉄道の走る御坊市の玄関口、JR紀勢本線の御坊駅は大阪から特急くろしお号でおよそ1時間40分。この駅はすべての特急列車が停車する沿線の主要駅だ。 そんな駅の1番ホームの一角に作られた0番ホームから発着するのが紀州鉄道。全線2.7kmの路線は、その短さもインパクトがあるが、運賃も全線乗車しても180円。廃止の危機に瀕する路線であれば、運賃が倍になってもおかしくないのだが……。 続きは↓ 大ピンチ「紀州鉄道」2026年中に廃止の可能性も 引用元:…