1: バロキサビルマルボキシル(東京都) [TH] 4WZTxeP70 BE:123322212-PLT(13121) 2025-11-09 23:02:48 sssp://img.5ch.net/ico/pc3.gif 待ち合わせ場所に指定されたのは、京都府内のある火葬場の前だった。80代僧侶は、見知らぬ人の戒名を刻んだ白木の位牌(いはい)を持って向かった。 到着すると、親族10人ほどがひつぎを囲んでいた。 「身内がちゃんといるのに、葬儀をせえへんのか」。驚いたが口にはしなかった。ひつぎの上に位牌を置いて5分ほど読経し、謝礼を受け取って帰った。 通夜や告別式など儀式をせず、自宅や安置所から遺体を直接火葬場に運び、火葬する形式の葬送「直葬」。 この僧侶が葬儀業者から直葬の依頼を受けたのは、1年ほど前のことだった。 事前に故人の名前や年齢が書かれたファクスが送られてきて、最も“安価な”戒名を付けるよう指示された。 普段の告別式では20分以上読経し、故人の思い出やお経に込められた意味を遺族と分かち合う。 「心を込めて亡き人を見送るという信条と反する。二度と受けない」と心に決めた。 だが、この1年間で、数件の檀家(だんか)から直葬での読経を依頼された。 「きちんとした家でも直葬をする世の中になってしまった」と時代の変化を実感したという。 ◇ 京都府内の80代僧侶にとって、直葬そのものは珍しくなかった。何十年も前から、行政の依頼で、身寄りのない人や生活保護の人の最期を 直葬で見送ってきたからだ。「直葬はいわゆる『福祉葬』で、身内がいる人がするものではないと思っていた。 この風潮が広まっていいのだろうか」と戸惑いを隠さない。…