111: おさかなくわえた名無しさん[sage] 2011/06/08(水) 20:39:15.49 ID:mUcTlIDU 交通事故にあった。見通しの良い田舎道の交差点で、原因は相手の信号無視。 俺の座る運転席に猛スピードで突っ込んできたのは、趣味の悪いスーツを着た 50代くらいのオッサンだった。 幸い右腕と右足を骨折した他は命に別状はなく、額から流血したものの意識も ハッキリしている。ただパニックになった俺はアコーディオンのようになった マイカーの中で何をするでもなくただ痙攣を繰り返していた。 オッサン「おいバカ危ねーだろが! ワシの車どうしてくれんじゃ!」 全損した車内でうずくまる俺に罵声を浴びせたオッサンは、元気に車を降りると 誰かに電話し始める。会話の内容から警察ではなく、相手は知人か何かのようだ。 ようやく意識が正常に戻り、芋虫のように車を降りた俺にオッサンが畳み掛ける。 オッサン「てめぇふざけんなよ。とっとと警察呼べ。大した怪我でもねえくせに」 オッサン「ワシの車なんぼする思うとるんじゃ。お前の軽バンが5台は買えるんぞ」 オッサン「弁償や。ワシ誰や思うとんねん。会の人間やぞ。おぉ?」 俺は痛みと悔しさで何も言えず、唯一使える左手で携帯電話を取り出すので精いっぱい。 そんな時、遠くからよく知った声が聞こえた。しかも集団で。…