1: 煮卵 ★ 2025/05/05(月) 13:13:23.83 ID:Ha1OeSyv9 ゴールデンウィークのこの時期。実家に帰省する家族を取材するテレビ局のクルーに、幼い子どもが「じいじ、ばあばと遊ぶ」などと答える場面をよく目にする。 祖父母を「じいじ ばあば」と呼ぶのは、「おじいちゃん おばあちゃん」よりもはや多数派、が多くの人の体感ではないか。 しかし一方で、SNSなどでは「じいじ ばあば」という呼び方は「不愉快」「好きじゃない」などのネガティブな反応も散見される。なぜか。 「じいじ ばあば」をめぐってあれこれと考えてみた。 * * * 「私は『じいじ ばあば』という呼び方、虫酸(むしず)が走るくらい嫌いです」 こう話すのは埼玉県の74歳の女性。2000年代に入った頃に初めて聞き、そのときのショックはよく覚えているという。 「気持ち悪い、とまず思いました。 『じじい ばばあ』の語順をちょっとかわいくアレンジして、ソフトにしてみました。はい、親しみやすいでしょ?みたいな、あざとさ。それがすごく嫌です。 私は絶対に呼ぶことも呼ばせることもありません」 言葉のおぼつかない小さな子どもが言う分には、まだわからなくもない。女性がとくに嫌なのは、祖父母が自分で自分のことを「じいじ ばあば」と呼ぶケースだ。 「孫に『さあ、ばあばのところにいらっしゃい』とか。関係性として、祖父母は孫との距離が両親より遠いですよね。 少し距離を取って愛情を注ぐ関係がいいなと私は思うのですが、『じいじ ばあば』にはその適度な距離感がない。ベッタリした語感ともあいまって不快に感じるんだと思います」 この「じいじ ばあば」という呼び方、いつ頃から使われ始めたのか。国立国語研究所が2009年3月、無作為に選ばれた全国の803人を対象に行った調査がある。 調査をうけて書かれた同研究所のサイト「ことば研究館」のコラムでは、「こうした言葉が使われるようになったのは比較的最近」で、04年にNHKで放映された「ジイジ~孫といた夏~」というドラマ(西田敏行主演)に言及、「ドラマの題名に使われるくらいですから、当時もすでにある程度普及していたのでしょう」と記している。 調査では、「じいじ」「ばあば」と言うことがあると回答した人は約24%。 コラムでは「国民の4人に1人はこの表現を使っていることが推測されます。多数派ではありませんが、現在一定の勢力を持っていることが分かります」としている。 16年前の調査で、すでに全体の4分の1。現在はどうか。「間違いなく、もっと多い」がほとんどの人の体感ではないか。同研究所教授の石黒圭さん(56)も、「何のエビデンスもなく、体感ですが」と前置きしたうえでこう話す。 「おそらくお孫さんが低年齢、小学生くらいまでの家庭では『じいじ ばあば』が半数を超えているんじゃないかという気がします」 なぜ、この呼び方が広まったのか。石黒教授は「『じいじ ばあば』は『パパ ママ』の延長線上にあるもの」だと見る。 「おじいちゃん おばあちゃん」は自分の祖父母に対して使う以外に、他人であっても上の年代に対して使うことがある言葉だ。たとえば近所の高齢者を「隣のおじいちゃんがさあ」と第三者的に語ることがあるように。同じく、町を歩いている中高年に「お父さん お母さん」と知らない人が呼びかけるシチュエーションも、なくはないだろう。 「それに対して、『パパ ママ』は自分の家庭内でしか使えない言葉です。私が見知らぬ人に『パパ』『ママ』と話しかけることはまずない。同様に私が『隣のじいじがね』と語ることもない。そういった『家庭内だけで閉ざされた、第三者に転用されない言葉』が求められていて、それがおそらく、『じいじ ばあば』として定着したのでは」 続きは↓ [AERA DIGITAL] 2025/5/5(月) 9:32 引用元: ・「じいじ ばあば」に虫酸が走る? 祖父母をどう呼ぶか問題 学者が読み解く“いま”を映す家庭内の距離感 [煮卵★]…