1: 七波羅探題 ★ 2025/04/17(木) 08:20:29.70 ID:Xg9Ar7ue9 (前略) ● 「値切れない」けど タッチ決済は歓迎する大阪人 大阪人は定価では買わない、そこから必ず値切って買うのだ、とはよく聞く話だ。そんな例として、知人が大阪の商店街でのエピソードを聞かせてくれた。 彼は東京在住で、お土産に関西っぽい柄のTシャツでも買うかと物色していたそうだ。すると、大阪のオバちゃ……いやマダムに、どうしたんやと声をかけられた。1枚1000円のTシャツだが、AとBのどっちにするか悩んでいるんですと答えたら、間髪入れず「2枚とも買うたらええ、店の人に安くするよう話つけてあげるわ」と、頼んでもいないのに店に入っていき(知り合いの店ではない)、値切ってくれたらしい。 店の人が、じゃあ2枚で1500円でいいよと言ってくれたところ、そのマダムが「ふうん、1500円いうのは、こっちのよさそうなのが1000円で、けったいな柄の方が500円ということやな。じゃ、兄さんはこっちの500円のを色違いで2枚買うたら1000円で済むで!」と、驚愕のアドバイスをくれたそうだ。 これぞタフなディール、トランプ大統領に張り合えるのは大阪のマダムしかない。そもそも1枚1000円でも十分安いのだ、知人は恐縮しつつ1500円で2枚買わせてもらったそうだ。 少々脱線したが、このように大阪では値切るのが礼儀なのでは、と筆者も思っていた。だから、値切れないキャッシュレス決済は人気がないのではと心配なのだ。 しかし、意外なデータがある。国際ブランドVisaによると、クレジットカードのタッチ決済の認知度は、全国では76.4%に対し大阪は80.7%と高く、毎月200万以上のアカウントで使われているという(2024年9月の数字)。 これには理由があって、ちょうど1年前になる2024年4月16日からVisaの「大阪エリア振興プロジェクト」として、タッチ決済利用に対しキャッシュバックを行うキャンペーンが始まっていた。 スタート時は決済金額の30%のキャッシュバックで、最大500円。金額としてはそこまでではないが、ポイント付与ではなく、キャッシュバックで“お金が戻る”という点が受けたのだろうか。万博直前の2005年4月3日からは、大阪エリア限定で第6弾キャンペーンがスタート。大阪府内の対象店舗および関西地区の対象鉄道で、Visaのタッチ決済の利用で30%(最大1500円)が戻る。 (中略) 先ごろ日本における2024年のキャッシュレス決済比率が発表され、政府が目標としていた4割を超えたが、うちクレジットカードの占める割合はじわじわ落ちている。 追い上げているのがコード決済で、まもなく1割を突破するだろう。しかし、「決済額(金額)」で見れば、カードは116.9兆円、コード決済は13.5兆円とまだまだ桁が違う。タッチ決済による少額の支払いでの出番が増えれば、金額は下がるかもしれないが、出番は増えていくのではないか。 大阪でタッチ決済が支持を得たのはキャンペーン効果が大きいとしたが、もう一つ大阪らしい理由がある。 「大阪エリア振興プロジェクト」のスタート時に、最初にキャッシュバック対象としたのがスーパー、第二弾ではマクドナルド、モスバーガー、すき家、なか卯などのファストフード系飲食店、第三弾はガストやバーミヤン、ココス、ジョリーパスタ、ビッグボーイなどのファミリーレストランが中心で、みごとに「食」ジャンルに集中している。いかにも食い倒れの街向けらしいプロモーションだ。 2022年と少し前の調査になるが、商品やサービスへの不満を収集するアプリ・不満買い取りセンターが発表した「食の東西比較に関する不満レポート」が興味深かった。東京と大阪で、食品と調味料に対してどんなことを不満に感じるかを比較している。 東京の消費者は、「添加物」「脂身」など健康に関連した不満や、「プラスチックを減らしてビニール包装にしてほしい」「捨てる時を考えてラベルをはがしやすくしてほしい」などゴミ問題・環境問題への声が、大阪よりも上位に来ている。 対して大阪は、味そのものや、内容量、多い・少ないなどの食べ応えに関連した不満が多かった。個別のコメントでも「酸化しにくいゴマ油が欲しい」「豚まんの旨味をもっと上げて」「割安な大袋サイズの商品を出して」と、東京に比べて食そのものへのこだわりが強いのがうかがえた。 「食」を重点にしたアピールにより、たとえ値切れなくても大阪府民にキャッシュレスは受け入れられたようだが、肝心の万博メシが「不満」だらけにならないことを祈ろう。 ※以下出典先で 2025.4.15 7:00 引用元: ・【大阪】万博で「現金」が使えない意外な理由「値切って当然」の大阪人は何を思う? [七波羅探題★]…