関連記事 鳥居の老女「神様はお賽銭の対価に人の願いを叶えるほど暇でも善でもない・・・」 【神に愛される】「41まで ありがとう ごめんね」 田舎の神事で、“面の巫女”と“角の巫女”に気に入られた結果、とんでもない事になった・・・ 長くなるがどうか聞いて欲しい。 俺がむかし住んでいた場所はド田舎で、町という名前は付いていたが山間の村落みたいなところだった。 家の裏手の方に山道があり、そこに「かなめさま」のお堂があった。 もともとは道祖神だったらしいが、隣町への道路が整備されてから その山道自体が使われなくなり、通る人も絶えて寂れてしまった。 かわりにというか、いつ頃からか「かなめさま」に身をしのんで 人に言えないような悩みを打ち明け、願をかける慣習ができた。 そんな成り立ちも今にして思うだけで、俺がガキの頃はとにかく 「かなめさま」はタブーで、昼間でもそのあたりは近寄りがたかった。 見ても見られてもいけない。 牛の刻参りのようなものだ。…