1:名無しさん@涙目です。(東京都) [US]:2025/02/16(日) 16:18:27.82 ID: ID:ZLPlZ4zO0 BE:662593167-2BP(2000) 3:名無しさん@涙目です。(東京都) [US]:2025/02/16(日) 16:18:58.03 ID: ID:ZLPlZ4zO0.net BE:662593167-2BP(1000) レーシングドライバーであり自動車評論家でもある木下隆之氏が、いま気になる「key word」から徒然なるままに語る「Key’s note」。今回のキーワードは日産「サクラ」。木下さんは、サクラには大きな可能性があると言います。その理由について語ってもらいました。 ■日本市場では最も売れているサクラではあるが…… 近年、電動車両(BEV:Battery Electric Vehicle)の需要が世界中で急増しています。日本においても、環境への配慮から多くの消費者がBEVに注目し始めています。その中でも、日産の「サクラ」は日本市場で最も売れているBEVのひとつとして評価されていますね。しかし、販売の伸び悩みが懸念されているのも事実です。そんな不思議な現象が起きています。日産サクラの特徴は、コンパクトなサイズと優れた機能性を兼ね備えたBEVであることです。小回りの利くコンパクトカーとして、狭い道路や駐車場の多い日本の都市部において、非常に利便性が高いとされています。また、EV特有の静粛性や加速性能、低コストの走行が経済的メリットを与える点でも、ユーザーからの支持を受けています。サクラの販売が伸び悩んでいる背景にはいくつかの要因があります。ひとつは、競争の激化です。日本市場ではトヨタやホンダなど、多くの自動車メーカーがBEV市場に参入しています。とくにトヨタ「bZ4X」や「ホンダe」(2024年7月販売終了)など、他メーカーの競争力のある製品が出揃い、消費者が選択肢に悩む状況です。中国BYDの勢いは鈍る気配がありませんね。世界的な視点で見れば、トランプ大統領の関税政策により暗中模索が続いてはいますが、中国はもちろんのこと欧州でも販売台数を伸ばしています。 4:名無しさん@涙目です。(東京都) [US]:2025/02/16(日) 16:19:26.16 ID: ID:ZLPlZ4zO0.net BE:662593167-2BP(1000) ■BEVの導入にはまだ課題が残っている BYDは日本市場に参入してまだ日が浅いにもかかわらず、もはやBEVの代名詞になりつつあります。2024年は前年比54%増の2223台を登録しました。トヨタは30%減で2038台。首位の日産は44%減で3万749台です。BYDの猛追を意識しないわけにはいきませんね。もっとも、日産の3万749台は突出した数字です。日産は早くからBEVに参入しており、モデルバリエーションも豊かです。フラッグシップ「アリア」やパイオニアたる「リーフ」、そして話題の「サクラ」など、豊かな品揃えが善戦の理由ですね。世界販売首位のトヨタでさえBEVは「bZ4X」のみです。2040年に内燃機関からの決別を宣言したホンダにおいては、軽商用車の「N-VAN」にしか設定がありません。BEVは脱炭素時代の救世主として目されていますが、そのBEVに積極的な日産が、BEVラインアップの薄いトヨタやホンダに業績で劣っているのは皮肉です。たしかに脱炭素時代の救世主ではありますが、消費者がBEV購入を躊躇する要因としては、充電の手間や航続距離への不安があり、とくに家庭用の充電インフラが十分に整っていない地域では、BEVの導入にはまだ課題が残っています。それまではハイブリッドで時代を繋ぐ必要があるのでしょう。その点で、ハイブリッドを北米に投入していない等の、日産の施策の曖昧さが、最強のBEVメーカーでありながら業績不振を招いている理由なのでしょう。 ■ライフスタイルを振り返ればサクラはベストの相棒かも? ともあれ、日産サクラには大きな可能性があります。搭載するバッテリーは20kWhです。ひとたびバッテリーを満充電すれば、180kmの航続可能距離を誇ります。ギリギリまで走行するのは不安ですが、平均的日本人の1日の移動距離100kmは余裕でクリアします。たしかに大容量バッテリーを搭載するBEVと比較すれば航続可能距離に差がありますが、もし仮に日本人の平均的な1日の移動距離である100km以下で生活しているのであれば、無駄な大きく質量のかさむバッテリーを積んで走っているようなもの。と考えることもできるのです。自らのライフスタイルを振り返れば、サクラのようなコンパクトBEVが理想かもしれませんね。都市部では、コンパクトカーの需要が引き続き高いため、日産サクラのような小型BEVが重要な役割を果たすのではないかと予想します。日産がサクラの価値をさらに高め、消費者に強くアピールすることができれば、再び販売が伸びる可能性があると思われますね…