1: おっさん友の会 ★ 2025/01/27(月) 09:05:39.68 ID:aZCf289w9 【前略】 「芸能界が特殊であることは確かかもしれませんが、日本の社会全体にこういった事柄を許してしまう空気があったと感じています」というのは アメリカのハーバード大学に勤務する小児精神科医であり、『ソーシャルジャスティス 小児精神科医、社会を診る』の著者である内田舞さんだ。 内田さんは、PTSDにも詳しく、FRaUwebでは過去に、ジャニー喜多川氏の性加害問題の事件が露呈した際にも記事を寄稿していただいた。 今回は、日本で絶えない性加害問題について、自らの経験含めて改めて前後編で寄稿いただいた。 以下、内田舞さんの寄稿です。 ●今報道される問題は芸能界に限ったことでない この一年、芸能人の性加害問題が頻繁に議論されています。 告発内容が事実かどうかは当事者や関係者の話を聞いて調べない限り判断することはできませんが、その事実や、誰々が正しい・間違っているというジャッジメントを置いておいた上で これらのニュースの報道やネットコメントに表れる社会の認知に関しては、言及する意味があると感じています。 例えば、近年の芸能界の性加害報道で良く聞く言葉で、女性「上納システム」、あるいは飲み会後に女性を「お持ち帰り」するといった言葉があります。 本来、「上納」するのは年貢品、「お持ち帰り」するのはお土産品であり、女性は「品」ではありません。 一人ひとりに家族や友人や夢を持ち、人生を歩む人間です。 このような言葉が女性に対して使われていることや、自分が使わないにしても多くの人が「あるかも」 「あるよね」と認識できる言葉であることに、日本社会における女性の尊厳の低さが象徴されていると感じます。 ですが、これは芸能界に限ったことではありません。 ●医学部で経験した「男性優位社会」 【中略】 私が医学部に入学したのは2001年でしたが、入学オリエンテーションで名簿を見て、学年の100人中女性が15人しかいかなかったのを見て、びっくりしたのをよく覚えています。 私が現在准教授を務めるハーバード大学医学部の学生の6割が女性です。ちなみに2023年度の北海道大学医学科の男女比は、男性約77.5%、女性約22.5%で、今も約5分の1しか女性はいません。 【中略】 ●女性をぞんざいに扱う空気感 また、先輩の命令で、後輩が飲み会のために女の子を集めるといった話は頻繁に聞きました。 医学部の部活のマネージャーさんの勧誘のため、あるいは先輩を喜ばせるために、近隣の女子大に行っては女子学生を勧誘して 「医学生と飲めるから飲み会においでよ」と言って連れてくる。そういった会に来る女性は「医学生と付き合いたい」というモチベーションがあったのかもしれませんし、そうやってカップルができることも多く、それ自体は全く問題があるとは思いません。 しかし、「男子医学生ってこんなにモテるんだよ、これだけ女の子が寄ってくるんだよ」とおごり高ぶる男子医学生 そして何人も同時に彼女がいることを武勇伝のように語る同級生、さらに、「この子たちは自分たちと付き合いたいと思って来ているのだから、性的なものを 求めてもいいではないか」と個人のバウンダリー(自分と他者を区別する境界線)を気軽に侵すような友人の言葉を聞き、悲しくなることがありました。 こういったケースを一件一件言及せずとも、私は日本の医学界において、「女性を粗末に扱ってもよい」 「女性はリスペクトなく対応していい」という無意識の認識がベースにあると感じました。 現代ビジネス 2025/01/27 8:04 引用元: ・【内田舞氏】芸能界やテレビ業界に限らない…性暴力の根底にある日本の「女性をぞんざいに扱う空気感」 [おっさん友の会★]…