1: 七波羅探題 ★ 2024/11/26(火) 17:18:33.73 ID:iKzxBely9 11/26(火) 9:05 ■わからないからこそ結婚できた 先ごろ、「未婚の約7割 相手を見つけたくても何をすればいいのかわからない」というNHKのニュースが話題となった。 7割という数字に驚く視聴者も多かったようだが、常々私が言っている「恋愛強者3割の法則」通り、自力で行動して恋愛相手を得れる3割以外、昔も今も7割は大体「わかってない」ものである。 むしろ、1980年代までは「わからない」状態でも、周囲のお膳立てやプレッシャーやお節介によって「わからないまま結婚していた」からこその皆婚だった。 「わからないから結婚できない」のではなく、「わからないからこそ結婚できる」という部分もあったのだろう。まさに、樹木希林さんの名言「結婚なんてものは若いうちにしなきゃダメなの、分別がついたらできないんだから」そのものだ。 参照→日本の結婚は30年前にはすでに詰んでいた。失われた社会的システム このデータは、2024年7月にこども家庭庁が行った「若者のライフデザインや出会いに関する意識調査」によるものだが、多岐に渡る若者の結婚意識を調査しているので、今回はその一部「若者が思う結婚のハードル」についてご紹介したい。 ■結婚のハードル 15-39歳までの全国未婚男女を対象に、多岐に渡る選択肢が用意されているが、今回は割合の多い上位群だけを抜粋して紹介する。 まず、未婚女性から見てみよう。 結婚のメインの年齢層である25-34歳では、結婚のハードルとして「出会いの機会がない」「自由や気楽さを失いたくない」「結婚しているイメージができない」などがトップ3である。 二番目の「自由や気楽さを失いたくない」は、別途厚労省の出生動向基本調査でも同様で、40年かけて女性の割合が増えている項目ではある。 続いて、未婚男性側も見てみよう。 同じく25-34歳の年齢帯では、「経済力がない」「出会いの機会がない」「結婚資金が足りない」がトップ3である。明らかに女性と比べて、経済的要因が多い。 ■男女差で明確な違い 男女別々だとよくわからないので、男女差(グラフ上は女値-男値ど計算し、マイナスとは男が多いを意味する)で示したのが以下のグラフである。 女性が多いのは、「自由や気楽さを失いたくない」「自分のリズムやペースが崩れる」など、どちらかというと自分の生き方の観点と、「結婚しているイメージができない」「結婚がいいとは思えない」「家事や子育てが嫌」などというそもそも結婚に対するネガティブ意識が高いのも女性の方である。 一方、男性が多いのは「経済力がない」「結婚資金がない」など経済的な観点のみである。 これらは如実に現状の未婚化を表している。つまり、男性の経済問題は結婚への大きなハードルであり、女性は自分の生き方の志向が結婚とは逆方向に進んでいるのだ。 しかし、調査主体のこども家庭庁は、これらの男女差を考慮せず、男女合算値で「出会いの機会がない」がトップで、それが問題であると結論付けている。よってマッチングアプリ事業や婚活支援事業を推し進めるのだという何か結論ありきの恣意的なまとめをしているように見える。 ■「出会いがない」は問題の本質ではない 「出会いの機会がない」のは確かに少なくないが、それはどちらかというと女性側の問題で、より正確にいえば「出会っているが、私がいいと思う相手に出会えてない」という意味だ。当たり前だが、誰でもいいわけではない。そして、「私がいいと思う」条件の中に「相手の経済力」は大きな比重として存在する(それだけではないが…)。 一方、男性も「出会いの機会がない」のは間違いないが、「たとえ出会ったとしても経済力の査定でことごとく落とされる」という問題が大きい。それが続くから「どうせ…」と学習性無力感に陥ってしまう。 要するに、問題の本質は「出会いがない」のではなく、「男の経済力」の問題なのである。言い換えれば、ここの問題の本質を無視して、出会いの機会を増やせばいいとか、婚活支援をすればいいというのは浅すぎる。単に数としての出会いは作れるかもしれないが、多分成婚には結び付かない。 ■だって女性は下方婚しないから 実態として、妻より夫の方が所得の高い「妻の経済上方婚」比率は7割、同額婚が2割、妻の方が夫より高い「妻の下方婚」はわずか1割に過ぎない。しかも、その1割も大部分は夫無収入である(2022年就業構造基本調査・20代妻子無し夫婦の場合)。 ※以下出典先で 引用元: ・【社会】若者の結婚のハードルの男女差「出会いがない」というが、出会えれば誰でもいいわけではない [七波羅探題★]…