1: 煮卵 ★ 2024/11/03(日) 17:45:27.98 ID:zx6hD+tQ9 (CNN) 米民間宇宙企業スペースXによるミッション「ポラリス・ドーン」に搭乗した4人のクルーは、飛行中に体験したさまざまな身体感覚を報告した。 このミッションは人類がここ数十年で経験したことのない高度の軌道に民間の宇宙飛行士を送り込むことに成功した。 元米空軍パイロットのスコット・ポティート氏はCNNの番組で「最初の数日で視力が悪くなり始めた」と語った。 スペースXのエンジニアで、ポラリス・ドーンミッションの医務官を務めたアンナ・メノン氏は、「宇宙適応症候群」を発症したと語った。 これは宇宙飛行をする人のおよそ60~80%に影響を及ぼす現象で、目まいや吐き気から嘔吐(おうと)に至るまでさまざまな症状が発生しうる。メノン氏はそれらすべてを経験したという。 不快な重力加速度や方向感覚を失わせるような無重力状態におかれる宇宙旅行は、人体にさまざまな影響を及ぼす可能性がある。 米航空宇宙航空局(NASA)は以前からこれらの症状について認識し、研究しているが、民間企業によって実施されたミッションでは、その研究をさらに推し進める取り組みが行われた。 ミッション中、クルーは眼圧を測定する特殊なコンタクトレンズを装着したり、脳の解剖学的構造の変化を追跡するためにMRI検査を受けたりするなど、健康に焦点を当てたさまざまな実験を行った。 金融テクノロジー企業の創設者ジャレッド・アイザックマン氏は、このミッションはより多くの人々が宇宙飛行をする道を開くことを目的としているため、人体への影響についての答えを追求したと述べた。同氏は資金を援助し、同ミッションを指揮した。 アイザックマン氏によると、過去60年間に約600人が軌道周回飛行に参加し、その半数以上が宇宙適応症候群にかかっている。 同氏は、これらの人々は最も厳しい審査を通過した人々であり、いつか何百人、何千人もの人を宇宙に送り出すなら、この問題を解決する必要があると考えている。 スペースXの創業目的は、人類を初めて火星に飛行させ、最終的に定住することだ。 ◼「サイボーグ実験」 月のミッション中、クルーは初の商用船外活動を実施するとともに、地球のバンアレン帯も飛行した。 クルーからの最初の報告では、放射線被ばくによる具体的な健康への影響は必ずしも明らかにならなかったが、アイザックマン氏は目を閉じたときに「閃光(せんこう)や光」が見えたと述べた。この現象はまだ十分に理解されていない。 一方でポティート氏は、宇宙滞在の最初の数日間に視力が著しく低下しており、これは宇宙飛行に関連する「神経眼症候群(SANS)」と呼ばれる症状を示している可能性があると述べた。 NASAは、宇宙飛行士の最大70%がこの状態を経験していると推定する。この症状は、体液の移動によって引き起こされ、眼圧の変化が原因の可能性がある。 ポティート氏の視力の変化は、クルーが装着した特殊なコンタクトレンズによって収集されたデータに現れるかもしれない。 この実験は「サイボーグ実験」と名付けられ、コンタクトレンズはミッション中、眼圧に関するデータを収集するよう設計されていた。 ◼宇宙への適応 地球に戻ったポティート氏の視力はすぐに正常に戻った。 ポティート氏は、一般的に地球上での乗り物酔いと宇宙適応症候群の間には相関関係があると考えられていると話す。 ところが、同氏はタクシーを利用すると乗り物酔いをする傾向があるにもかかわらず、宇宙ではそのような症状は経験しなかったという。 ポラリス・ドーンのクルーが宇宙空間での病気を理解するために行った別の実験では、打ち上げ直前と地球帰還直後に一連のMRI検査が行われた。 メノン氏によれば、MRIの画像は脳の解剖学的構造の変化を示していた。 国際宇宙ステーション(ISS)国立研究所の副主任研究員ドナ・ロバーツ氏によると、この変化には、宇宙飛行士の頭蓋骨(ずがいこつ)内で脳が上方に移動することが含まれていたという。 同氏は、MRIデータの最初の検討では「臨床的に懸念される所見は何も示されなかった」と述べた。 ロバーツ氏によると、宇宙飛行によって、脳室と呼ばれる、脳の中心にある液体で満たされた空洞も拡大する可能性があるが、その理由は明らかではないという。 [CNN] 2024/11/3(日) 17:30 引用元: ・宇宙旅行者が直面する「病」とは 民間宇宙飛行士が解決できる可能性 [煮卵★]…