1 : 「強盗だ!」は「空耳」の可能性を判決が指摘 強盗致傷の豪国籍男に懲役2年 東京地裁 強盗目的で民家に侵入し、住人にけがを負わせたとして、強盗致傷罪などに問われたオットー・ダニエル・マシュー被告(33)=豪州国籍=の裁判員裁判の判決公判が18日、東京地裁で開かれた。島戸純裁判長は「金品を奪う意思があったと認めるには合理的疑いが残る」として強盗致傷罪の成立を認めず、傷害と住居侵入の罪で懲役2年(求刑同6年)の判決を言い渡した。 被告は昨年6月23日夜、東京都新宿区の住宅に侵入。金品を奪おうとして未遂に終わり、住人の70代男性にけがを負わせたとして起訴された。 (中略) 一方、弁護側は、被告は4年3月に来日しており「強盗」という日本語すら知らなかったと主張。「強盗だ!」は「Go to a door(ゴー ツー ア ドア)!」、「金はどこだ?」は「Can you walk(キャン ユー ウォーク)?」だったと訴えた。 火災の危険から逃れさせるために「ドアに向かえ」と叫び、逃げられるかを確かめるために「歩けるか?」と尋ねた、という流れだ。 通常、「ドアに向かえ」と英語で言う場合、「一般的なドア」ではなく、「特定のドア」に向かうことを指す。文法的に言えば、ドアに付く冠詞は「a」ではなく「the」だ。 弁護側は、その点も踏まえて被告に質問。被告は「ドアの場所を把握しておらず、一般論としてドアの方へ行って、という意味だった」と説明した。口にしたのは、あくまで「強盗だ」に聞こえる可能性があった「Go to 『a』 door」だった、との主張だ。 検察側は、被告が日本語を勉強しており、勤務先でも同僚と日本語を使っていたことを明らかにしたほか、当日の行動について「火災の危険を知らせたいなら、玄関のドアベルを鳴らすべきだったのでは」と追及。 被告は「当時は緊急事態だと思い、男性を助けることしか頭になかった。感謝してくれると思った」などと弁解した。 3 : さすが流刑地の子孫…