396: 本当にあった怖い名無し 2005/06/14(火) 19:27:59 ID:9M9AR/4+0 私には4つ上の兄がいます。兄は高校の時からずっと一人暮らしに 憧れていて、就職の内定が決まるとすぐに部屋を借りて出て行きました。 ところが、3ヶ月程経った頃、兄は何故か頻繁に実家に帰ってくるようになりました。 仕事が終わった夜、実家に帰って夕食をとり、寝てからまた仕事に行くと 言う日が週に4日はありました。母は「やっぱり家がいいのね」と喜んでいましたが、 私は不審に思いました。あんなに一人立ちしたいんだと言っていた兄なのに・・・。 私は心配して「やっぱり一人だと寂しいんじゃないの?」と聞くと、 「寂しくはないよ。ここ(実家)に帰らない日はいつも友達泊まりに来てるから。」 と言うのです。私は「やっぱり家に人が居ないと寂しいんだなぁ」と思いました。 それから数日後、深夜に兄から電話があったのです。 「今仕事終わったんだけど今日俺一人だから泊まりに来ない?飯まだだから一緒に食おうよ」 と言うのです。さすがに、「どうしちゃったんだろう?仕事キツすぎて弱ってんのかな? 飯ぐらい一人で食えよ!」と思いましたが、疲れてるなら愚痴ぐらい聞いてあげようかなと思い、 兄の家に行きました。ふたりで軽く飲みながらテレビを見て、12時過ぎ頃にそろそろ寝ようか、 となり、布団を敷こうとしたのですが、兄は何故かキッチンに布団を敷こうとしました。 私は「別に兄弟なんだから気い使わなくても良いよ。」と言ったのですが、兄は頑なに 「リビングでは寝れない。」と言って聞きません。「なんでよ。」としつこく聞くと、 「そっちだとたまに顔を覗き込まれるんだよ。」と。 その日は兄弟仲良くキッチンに布団を並べて寝ました(笑) それからすぐ、兄は彼女と住むことになり、自分の家は引き払ってしまいました。 あれ以来、私は一人暮らしに憧れなくなりました。…