1 名前:@仮面ウニダー ★:2024/09/20(金) 13:02:39.97 ID:SEIuUwep.net ー前略ー ・日本の漫画が読めないウェブトゥーン世代 ウェブトゥーンの背景はすべて3DCGで作られる 高氏が韓国の若手漫画家の勉強会に参加した時のことだ。漫画の演出の話を聞きに行ったら、漫画の読み方の話になったのだそうだ。 「韓国や中国の20代の前半の人たちはウェブトゥーンに慣れすぎて、マンガを読めないんですよ。下手したら古語みたいなもんですよ。 勉強しないと読めない」 ウェブトゥーンは、韓国ではそこまで根付いている。 「なんでここまでも韓国ではウェブトゥーンが浸透してるの?と聞いて、そこからいろいろ掘り出してみたら作り方から 何もかも違うわけです」 日本の漫画は1ページいくらで計算する。20ページ描いて、20~30万円、有名な人は何百倍かもしれないが、基本はページ単価だ。 作り方も、まずネームという、コマ割りしたページにセリフの入ったコンテを書く。 作家が顔と体を描いて、アシスタントが背景を描いて、一番下っ端が群衆を描いて、といった流れで作業する。 「ウェブトゥーンってどっちかっていうと、アニメの劣化版です。アニメの作り方をもっと手抜きしたものですね。 だから作り方はまるで違うんです。韓国のウェブトゥーンだと最初にキャラクターデザインをします。 キャラクターデザインをするときに3Dモデルを一緒に作ります」 ウェブトゥーンは漫画のようなコマ割りがない(縦スクロールなので、四コマ漫画が延々と伸びて60コマ漫画になるようなイメージだ) ので、ネームにエネルギーを使わない。あらすじができた段階でキャラクターや舞台をすべて3Dモデルで作る。 同時並行でシナリオを作り、それをコマに割り振っていく。これがネームになるが、コマのサイズは同じなので、 アニメの絵コンテに近い。 「ウェブトゥーンでは、ネームに合わせて背景を3Dではめ込みます。ロケ地みたいなものです。その後、さっきキャラクターの 3Dモデルをそこに合わせます」 この作り方は、ほぼ3Dアニメだ。違うのは動画ではなく静止画だということ。作り方が違うとギャランティの考え方も変わってくる。 日本の漫画の場合、掲載期間が長く、読者の人気が高くなればそれだけ1本あたりのギャラは増える、単行本も出て売れる。 つなり人気が出て連載が長くなれば、それだけ儲かるようになるわけだ。ウェブトゥーンの場合はどうか? 「最初に3Dモデルと背景を作るので、ようは素材を全部作り置きをする。なので、最初が一番高い。 そして連載が続けば続くほど製作費は安くなります」 日本の漫画とは真逆の構造である。 ・元はネットの集客ツール ー中略ー ウェブトゥーンは背景をはめ込んで3Dドールをはめて線画を描くわけです。この線画も同じものを描ける人たちが社内にいます。 そういう意味でアニメなんですよ。だから4~5話分を作り置きするといったことができます。課金も、最初の3話は無料、 そこからは1日待てば無料、最後の10話は有料といった配信をする。これは日本の漫画の作り方ではやりにくいですよね」 漫画とウェブトゥーンはまったく別モノなのだ。絵を描くという作業は同じだが、アプローチも収益構造もまったく違う。 日本の出版社がウェブトゥーンに参入すると、この作り方の違いで頓挫する。日本の漫画の作り方で作るため、現場に負担がかかり、 うまく収益化できないのだ。 「日本の漫画は単行本を売って、売れたら次は映像作品で、それに合わせてグッズを作るというのが一般的だと思います。 ウェブトゥーンは違います。単行本がありません。ないことはないんですが、単行本はグッズです。 買ったらパッケージも破かずに飾っておく」 単行本で儲けないならどうやって利益を出すのか? ウェブトゥーンは韓国の巨大ネット企業(時価総額は7兆円とも言われる)のネイバーが、集客のために始めた事業なのだそうだ。 客が集まれば、ウェブトゥーン自体はタダでもいい。そういう出自なので、収益構造もネット広告に近い。 ー後略ー 川口 友万(サイエンスライター) 全文はソースから 現代ビジネス 9/20(金) 7:00配信 引用元:…