先日、ユーチューバーの男性が白バイ隊員に似た服装で交通監視をしている動画がテレビ番組で取り上げられ、話題となっています。では、見た目を警察官に似せる行為にはどのような問題があるのでしょうか。 先日、ユーチューバーの男性が青色のジャージに反射ベスト、白いヘルメット、黒色ブーツを着用して道路脇に立ち、交通監視をおこなう動画を投稿しました。男性の格好は一見すると白バイ隊員に類似しており、動画内でも男性の影響なのか通行車両が車間距離を空けたり、スピードを落としたりする様子が撮影されています。さらに、この動画は某番組において「白バイ隊コスプレ」と取り上げられ話題を呼んでいます。 この件に対しSNS上では「遠くから見たら本物の白バイ隊員に見える」といった声のほか、「家とかでのコスプレはいいけど、道に立って警察官っぽい動きしてるのは悪質でしょ」「何か事故や事件があったときに警察に迷惑がかかるのでは?」といった批判的な意見が寄せられています。 まず、警察官のような格好をすることは軽犯罪法第1条第15号に抵触するおそれがあり、次に該当する人を、「拘留または科料に処する」と規定しています。 ーーー 官公職、位階勲等、学位その他法令により定められた称号若しくは外国におけるこれらに準ずるものを詐称し、又は資格がないのにかかわらず、法令により定められた制服若しくは勲章、記章その他の標章若しくはこれらに似せて作った物を用いた者 ーーー 簡単に言うと警察官や消防士、自衛官、海上保安官などになりすましたり、本物と間違えられるような制服やバッジなどを身につけたりすることが禁止されています。…