187本当にあった怖い名無し sage New! 2014/01/08(水) 21:08:56.75 ID:YeaCqT0J0死ぬほど怖くはないけど、じんわりと背筋が固まるような話を。ただ、俺はこれ最恐に怖い話だと思ってる。さっきテレビで関係する話が出てて思い出したので。数年前の事。俺はとある企業でとある研究チームの一員だった。といっても白衣を着て薬品を扱うような研究職じゃない。俺達がやってたのは「カメラの顔認識システムとその応用」の研究。1台のメインコンピュータにアプリケーションを入れてそこに各地の防犯カメラの映像を送ると、顔を認識して「ID:0001はX→Y→Zを通った」ってログを勝手にどんどん作成してくれる、みたいな。ただ、そんなのは当時でも結構ありふれてたから、そのベースとなる顔認識アプリケーションにじゃんじゃん機能を加えていくことになった。数撃ちゃ当たるって奴だな。最初に取り組んだのは「年齢推定」の実装だった。聞いたことあるんじゃないかな。メカニズムとしては天気予報と同じで、予め顔と年齢をセットで数千通り読み込ませておいて、カメラが顔を認識したらその「正解リスト」を基に予想値をはじき出すって感じ。シンプルな方法の割には精度が高くて、試験段階でも4割くらいはピッタリ当てて、後は誤差プラマイ8歳程度。結構面白かった。でもまあ「年齢推定」なんてのも色んなとこが挑戦してて、もっと独特なモノを実装せねば、と奮闘していた。幸い俺達の手元には大量の顔写真&個人情報サンプルがあったので色々と試すことが出来た。名前、学歴、出身地・・・などなど。流石に名前予測は無理だった。ああいう離散的な物はコンピュータには理解できない。だが驚くことに、学歴推定(中卒・高卒・大学卒・一流大卒の4パターンだったが)は6割近い正答率を誇った。また出身地も、北海道から沖縄までの連続的な値としてコンピュータに認識させると(都道府県レベルで)10%近い正答率だった。「なんだ10%か」と思うなかれ、これは結構衝撃的だった。年齢の推定は人間でもおおよそアタリは付けられるが、出身地の推定を10回に1回もピッタリ当てられる人はそうそういないだろう。要するに、十分量のサンプルがあればコンピュータの推論は割りとアテになる、ってこと。ここまで前書き。本題はここから。…