by Christoph Rupprecht - Flickr1名無しさん@おーぷん24/04/26(金) 23:23:06ID:FvDh 既に現代で言うところのオペラが存在し、ソフォクレスの「オイディプス王」という捨て子として育てられた王子が父を殺し、母を犯して子をなす悍ましく呪われた悲劇が好評を博していた……オイディプス王「娘たちよ、お前たちの父であると同時に異父兄であるこの手の方に向かっておいで。この手は、かつて栄光に輝いていた私の目を、自らの意志でめしいにしてしまったのだ。もはや見る事はかなわぬが、お前たちのすすり泣きを聞くにつけ涙が迸る。お前たちはもはや涙なしに生きて行く事はかなわぬのだ、そして、呪われた出自のお前たちを、誰が娶ってくれるというのだろう。お前たちは萎むだけの花として生きて行かねばならぬのだ、娘たちよ、お前たちがものの道理の分かる年であれば、言い聞かせたい事は山ほどあったが、お前達に言い残すのはただ一つ、せめてお前たちが生き延び、その人生が、その父よりは幸せなものであってほしい」…