1: 自治郎 ★ h9ztEO/K9 2025-09-20 13:35:56 現在、eSIM専用のハイエンドスマートフォンが増えている。そもそもeSIMとは何で、従来のSIMとどう違うのか。ここではその仕組みから利便性、利用上の注意点まで紹介する。 数十年にわたって使われてきた物理的なSIMはいま、ゆっくりと姿を消しつつある。 Pixel 10シリーズでグーグルのスマートフォンは初めてeSIM専用となった(米国で購入した場合)。アップルも2022年にiPhone 14で同様の決断を下している。最新のiPhone 17シリーズは十数カ国でeSIM専用となり、さらに薄型のiPhone Airは世界中でeSIM専用となっている。 では、eSIMは従来のSIMと何が違い、切り替えるにはどうすればよいのか。朗報は、多くの点でeSIMのほうが技術的に優れているということだ。たとえば、新しいSIMカードが郵送されてくるのを待たずとも、アプリを数回タップするだけで番号を変更できる。全体的にセキュリティ面も優れている。 eSIMとは何で、どのように機能するのか疑問に思っている人のために、ここでは知っておくべきことを紹介する。 ■eSIMの仕組み SIMは「Subscriber Identity Module(加入者識別モジュール)」の略で、スマートフォンに差し込む小さなプラスチックチップは、携帯電話ネットワークに接続するためのIDカードのようなものだ。それは自分が誰で、どの通信事業者と契約しているかを示し、あなたに通話やメッセージを送りたいほかのデバイスに届け先を教える役割を果たす。 eSIMは、SIMをスマートフォン内部に埋め込んだものにすぎない。IDカードの物理的な要素をなくし、完全にデジタルなかたちで端末内に存在するということだ。それ以外の役割はほぼ同じである。スマートフォンが最寄りの基地局に接続する許可を与え、通話やメッセージを利用できるようにする。 情報はカードに保存されるのではなく、スマートフォン内の特定のストレージ領域に書き込まれ、改ざんを防ぐために強固な保護が施される。別の通信事業者やプランに切り替える際は、eSIMを変更する必要があるが、その処理はスマートフォンのソフトウェアで実行される。 eSIMには多くの利点がある。素早く設定でき、1台のデバイスに複数のeSIMを保存して簡単に切り替えることができるのだ。これは特に、個人用と仕事用の回線を使い分けたい場合や、旅行先の国や地域にそれぞれ対応したeSIMに切り替えたい場合に便利である。 eSIMは一部のセキュリティリスクからも保護してくれる。たとえば、スマートフォンからeSIMを抜き取って、別のデバイスに差して使うことはできない。さらに、複製も非常に困難だ。加えて、SIMカードを新しく製造し、梱包して配送する必要がないので環境にもやさしいと言える。 しかし、欠点もある。複数台のスマートフォンをもっている場合、従来の物理的なSIMのように端末間で使い回すことはできない。国によっては、現地で従来のSIMを購入して使うほうが簡単だったかもしれない。eSIMの場合は、通信事業者に個人情報を登録しなければならないのだ。また、eSIMは完全にハッキングから守られているわけではない。詐欺目的のメールやメッセージ、アプリはeSIMの設定に干渉できる可能性があるので、注意が必要だ。 ■eSIMへの切り替え方 eSIMへの切り替えや複数のeSIM間での具体的な切り替え方は、利用しているスマートフォンやeSIMを提供する通信事業者によって異なる。とはいえ、大まかな流れは共通している。現在、物理的なSIMを利用しているが、新しくeSIM専用のスマートフォンに買い替えた場合、通信事業者に連絡すれば元の電話番号を失うことなくeSIMへと切り替えられる。 場合によっては確認コードやQRコードがメールで送られてきて、それをスマートフォンに入力して切り替える必要がある。iPhoneを使っている場合は、「設定」から「モバイル通信」を開くと、切り替えや設定の進行状況に応じて「eSIMを追加」または「eSIMに変更」を選択できる。 Androidでは、グーグルのPixelの場合、「設定」メニューから「ネットワークとインターネット」>「SIM」を開くと、新しいeSIMを追加したり、物理的なSIMをeSIMに変換したりする選択肢が見つかる。Galaxyでは、「設定」から「接続」>「SIMマネージャー」を選択すると、eSIMを利用できるようになる。 同じ手順で新しいeSIMを追加でき、これらの画面からeSIMの管理や切り替えもできる。通信事業者やeSIMプロバイダーとの契約内容が変わった場合でも、通常はスマートフォン側で特別な操作をする必要はなく、変更が自動で反映される。 スマートフォンを買い替える場合、… (以下略、続きはソースでご確認下さい) 2025.09.19…