1: ごまカンパチ ★ 2023/10/29(日) 16:52:49.23 ID:7vfCRnfV9 プラスチック廃棄物による環境汚染問題が深刻化するなか、それを解決する鍵として注目されている細菌がある。 20年以上も前に日本人科学者たちによって発見され、2016年の論文で発表されたこの細菌は、なんとプラスチックを食べるという。 いま、世界で大躍進を遂げている微生物×プラスチックの分野に、英紙「ガーディアン」が迫る。 ■早すぎた大発見 2001年、ある日本人科学者たちのグループが、リサイクル工場で驚くべき発見をした。 ゴミの山の中で、ペットボトルやおもちゃなどのゴミを嬉々として分解している細菌を見つけたのだ。 その細菌は、ゴミを分解する際にプラスチックに含まれる炭素をエネルギーとして取り込むことで成長・移動し、プラスチックを大量消費する細菌へと分裂していた。 手から口へと運ばれ、そこから胃に至るという、人間が理解しているような形ではないが、たしかにプラスチックを食べていたのだ。 その科学者グループのリーダーを務めていたのが、京都工芸繊維大学の小田耕平教授だった。 もともと彼のチームが探していたのは、ポリエステルのような合成繊維を柔らかくする微生物だった。 ポリエステルは、大半の飲料用ペットボトルに使用されているものと同じ種類のプラスチックから作られている。 小田は微生物学者であり、どのような科学的問題に直面しても、すでに微生物が解決策を持っているはずだと信じている。 「自然のこの部分をもっと注意深く観察してみてください。非常に優れたアイデアを持っている場合が多いです」と小田は言う。 小田とそのチームがリサイクル工場で発見した細菌は、それまで誰も見たことがないものだった。 プラスチックを完全に分解し、基本的な栄養素に加工しているように見えたのだ。 プラスチック汚染の深刻さを痛感している現代から見れば、この発見に秘められた可能性は明白だろう。 だが、2001年当時──「マイクロプラスチック」という言葉が使われはじめる3年も前──それは「大きな興味を引くトピックではないと見なされました」と小田は言う。 彼のチームがまとめたこの細菌に関する初期段階の論文は、発表されずに終わった。 ■プラスチック危機を解決する大きな一歩 小田たちの発見から数年のうちに、プラスチック汚染は見過ごせない問題となった。 この20年の間に、人類は25億トンのプラスチックゴミを生み出した。 1年間で排出する量は約3億8000万トンにも及び、2060年までには、その量はさらに3倍になると見込まれている。 太平洋のど真んなかには、英国本土の7倍の大きさもあるプラスチックゴミの島(太平洋ゴミベルト)が浮かんでいる。 プラスチックゴミは世界中の海岸を埋め尽くし、埋め立て地を溢れ返らせている。 ミクロレベルでは、果物や野菜のなかにも、根を通じて入り込んだマイクロプラスチックやナノプラスチックの粒子が検出されている。 さらに、人間のほぼすべての臓器からマイクロプラスチックが検出されており、母乳を介して母から子にもたらされることさえある。 プラスチックを分解・リサイクルする現在の方法は、嘆かわしいほど不充分だ。 リサイクルする際、たいていはプラスチックを砕いたり擦り潰したりする段階を経るが、その過程でプラスチックを構成する繊維が擦り切れたり折れたりするため、 品質が低下する。 ガラスやアルミの容器は何度でも溶かして再生できる一方で、滑らかなプラスチック製の水筒などは、リサイクルのたびに劣化していく。 ※続きはソースで 引用元: ・【環境問題】世界のプラごみ問題を解決しうる「日本人科学者たちの早すぎた大発見」を英紙ガーディアンが大きく報道 [ごまカンパチ★]…