1:はな ★:2023/09/25(月) 06:14:30.72 「ガソリンが安い時代」にはもう戻らない…欧州が「金持ちしか買えないEV」に突き進む本当の理由 EV推進のキーマンが語っていたこと 2023/09/24 14:00 PRESIDENT Online EUが進める電気自動車(EV)シフトに変化があった。2023年3月、エンジン車の新車販売を2035年に全面禁止する方針を変更し、環境に良い合成燃料(eフューエル)を使ったエンジン車は認めると発表したのだ。何が狙いなのか。日経BP ロンドン支局長の大西孝弘氏が、欧州委員会ナンバー2に取材した――。 EUの環境政策を統括したティメルマンス氏 なぜ欧州委員会は土壇場でエンジン車の容認に動いたのか。その1カ月前のインタビューでのティメルマンス氏の発言を注意深く追うと、欧州委員会が何を重視していたのかが見えてくる。言葉の端々から伝わってくる最大の目的は、欧州の自動車産業の強化にある。 排出ガスフリーの鍵はEVと燃料電池 ――EUは35年に内燃エンジン車の販売禁止という規制を導入します。EU域内における22年の新車販売にEVが占める比率は12%ですが、自動車各社や消費者は35年までに対応できると思いますか。 はい。この移行の可能性を徹底的に分析しました。多くの自動車メーカーが35年より前に排出ガスフリーになるでしょう。30年より前にその目標を設定しているメーカーもあり、その全てが排出ガスフリーを達成できると思います。 基本的には2つの技術に基づいています。1つはEVで、これが最も普及するでしょう。もう1つは、日本でも人気の高い、燃料電池を使った水素ベースの技術です。(欧州には)日本の自動車メーカーと密接に連携して、最高の技術を開発しているメーカーもありますね。また、日本ではEUよりももう少し長い間、HVを使い続けることになりそうですよね。 私たちにとっては、35年というターゲットが一般的に良い目標だと受け止められています。そして、(CO2と水素でつくる)eフューエルの利用などについての議論もありましたが、経済的な観点からあまり意味がないことが分かりました。 EVより電気を使う合成燃料は「非効率」 ――35年以降、eフューエルを使う車をどう扱いますか。 (eフューエルは)恐らく内燃機関を使います。こうした自動車は、欧州で造られることはないでしょう。通常、自動車のライフサイクルは最長で15年程度です。ですから、私たちがEUで排出ガスゼロを達成したい50年までには、完全にクリーンな車両を保有することができるようになるのです。 eフューエルは、自動車やバンにとって非常に非効率的です。(製造過程で)EVよりも多くの電気が必要です。そして、航空業界で需要が大きくなります。ですから私たちは、ニーズが大きいと思われる航空産業で、eフューエルの可能性を追求したいと考えています。なぜなら航空機の電動化は、自動車やバンの電動化よりもはるかに複雑だからです。 ――もう一度聞きます。35年以降にeフューエルを使う車は販売できないのですね。 排出ガスがなければ可能です。しかし、燃料を燃焼させながら排出ガスが出ない車は見たことがありません。その意味で、排出ガスフリーにできなければ、EUで生産することも、EUで市場に出すこともできないのです。 ハイブリッド車の新車販売は禁止に ――トヨタ自動車が力を入れているHVの新車販売が35年に禁止されることについては、最終的には各国の判断に委ねられるのでしょうか。 いえ、これはEU全体の決定事項です。HVは今すぐ市場から撤去されるわけではなく、まだそこにあります。ただ、35年時点では、新しいHVは市場に出回らなくなります。 正直なところ私が望んでいることですが、内燃機関について取り組んでいるのは、最も環境負荷が高いものをまず市場から排除するためです。ですから、35年以降もしばらくはそれ以前に発売されたHVが市場に出回りますが、新車は販売できません。しかし、HVの量は相当なものになるでしょう。 欧州の自動車メーカーは、水素をベースにした燃料電池車の開発に取り組んでいますね。水素を使った燃料電池については、トヨタと独BMWが非常に良い協力関係にあると思います。 ※全文はリンク先で…