1: 七波羅探題 ★ bkfUAw/a9 2025-09-12 09:53:07 進学校の「合格実績」に潜むカラクリ 「地方の国公立大学の名前がズラリ」「MARCHの合格者数が急増」…優秀な生徒に進学する気のない大学を受験させる進路指導も横行か マネーポストWEB9.12 07:00 受験情報を扱うSNSを見ていると、こんな発言をしている受験生らしきアカウントを見かける。 「指定校推薦で私立大への進学が決まっているのに、進路指導で担任から、『国公立大を受けて学校の合格実績に貢献しろ』とうるさく言われた」 私立大に指定校推薦で合格した場合、入学辞退はできないので、国公立大に合格しても進学できないが、それでも学校の合格実績を上げるために受けろと言われたというのだ。こんな声もあった。 「第一志望が私立大学なのに、担任が国公立大学を受けるよう強要する。断ったら、『受験するのが学校への礼儀だ』と言われた」 国公立大を受験することがなぜ“学校への礼儀”なのか、よく意味がわからないが、合格しても進学する予定のない大学を生徒に受験させようとする実態があることを窺わせる書き込みだ。 ■「国公立大合格者の半数以上が進学しない」私立校も 少子化時代を生き残るため、合格実績の向上に駆り立てられている高校は少なくない。それがエスカレートした結果、国公立大に進学する意志のない生徒にまで受験させて、合格実績を稼ごうとする学校も存在しているようだ。 『「中学受験」をするか迷ったら最初に知ってほしいこと』(Gakken)著者で、フォロワー5万4000人のXアカウント「東京高校受験主義」を運用する東田高志氏はこう言う。 「首都圏の私立中高一貫校のなかには、国公立大に合格した生徒の半数以上が、実際には別の大学に進学している学校があります。こうした学校の合格実績には、入試偏差値が低い、地方のあまり名前の知られていない国公立大が並んでいたりする。地元出身なら別ですが、首都圏在住の生徒が、本当に進学する気があってそれらの大学を受けたのかは疑わしいところ。国公立大は学費が安いと言っても、地方で下宿すれば家賃や生活費がかかり、首都圏の私立大に通うのと変わらない出費を伴います。合格実績を稼ぐ目的のため、進学する気のない生徒にまで地方の国公立大学を受けさせているのでは、との疑問が生じるのです」 昔と違い、今は国公立大学も数が増え、地方のいわゆるFラン大学が定員割れして経営難に陥り、公立化して再生した大学も10数校ある。しかし、一般には「国公立大は難関」というイメージも根強く残っているため、その合格者数が多ければ「進学実績が高い学校」と映るというのだ。 しかし、合格した国公立大に進学しないケースがあるのは、単に、それらの生徒の第一志望が私立大だっただけではないか。 「大学の入試日程から考えると、そういうケースは少ないでしょう。共通テストが1月中旬にあり、その後、1月下旬から2月中旬にかけて主要な私立大の入試があり、国公立の二次試験は私立大の結果が出た後です。もし私立大が第一志望で合格したなら、国公立の二次試験を受ける必要はない。国公立を受験するのは、国公立が第一志望の受験生がほとんどで、例えば都内の高校の場合、国公立大に合格した生徒の7割以上はその大学に進学するのが一般的です」(東田氏) 実際に調べてみたところ、各大学ごとの合格者数ではなく進学者数も公開している開成高校の場合、国公立大合格者179人中、進学したのは166人で92.7%、筑波大附属駒場高校の場合で国公立大合格者106人中、進学したのは104人で98.1%である。 ■「東京会場があるからとにかく国公立を受けろ」 一方で、独自入手した各校の大学進学実績のデータを見ると、確かに合格者数に占める進学者数の割合が著しく低い高校が存在することがわかる。何十人もの合格者が出ながら、50%程度しか進学していない高校も何校かある。そうした高校の公式サイトで大学合格実績を見ると、地方国公立大の合格者が多く、なかにはかなりの割合を「その他」にまとめ、具体的な大学名を記載しない学校もあった。 地方大学を受験するとなれば、通常2日がかりになり、交通費と宿泊費もかかる。そんな負担をさせてまで、生徒に進学する意志のない大学を受験させるのか。 「そう思うでしょうが、実際には、入試のために地方へ行く必要はありません。地方の国公立大の多くが入試に東京会場を設けているため、東京で受験できるのです。また私立大を共通テストで受験した生徒は国公立大にも出願できますし、なかには二次試験なしの大学もあります。 早慶上理やMARCHに合格する学力の生徒なら、受かる地方国公立大学は多い。 ※以下出典先で…