1: ごまカンパチ ★ 2023/09/12(火) 19:38:27.27 ID:fZzpinHl9 ウクライナによるオリヒウからトクマクまでの軍事作戦は、南部戦域の一つの攻撃正面である。 ここでの戦いは、ウクライナにとってはクリミア半島と2州を奪回する糸口であるが、敗北すれば領土の奪還はほぼ不可能になる。 この地の戦いは、今のところ全域から考えると小さな戦場である。 しかし、ウクライナとロシア軍の研ぎ澄まされた先端部分の戦いであり、全力を尽くして正面からぶつかり合っている。 さらに、クリミア半島を奪回するかしないかがかかっている。ウクライナでの戦争において、完全に流れが変わる決戦場と言ってよい。 日本の戦国武士の戦いに例えるならば、豊臣と徳川両軍の関ヶ原の戦いに似ている。 ■ 1.4部戦線の攻防概要 改めてウクライナとロシア両軍の地上作戦を見ると、正面幅は約700キロととてつもなく広く、縦深も100キロ以上ある。 これらは、ルハンシク州の北部戦線、ドネツク州の東部戦線、ザポリージャ州の南部戦線、へルソン州の西部戦線に概ね区分されている。 北部戦線では、ロシア軍が攻勢に出てはいるものの、ウクライナ軍に撃破されて止められている。 東部戦線では、ウクライナ軍がバフムトの南北から攻勢に出ているが、ロシア軍が攻勢に出ている地域もある。 ※略 ■ 2.予想通り南部戦線での攻勢作戦実行 今、最も注目されているのは南部戦線である。 ウクライナ軍が南部戦線で実行している攻勢作戦の狙いは、アゾフ海まで、突き進むことである。 具体的には、アゾフ海に近接する主要都市のメリトポリあるいはベルジャンスクを奪還するか、アゾフ海に近接して東西に走るM14道路を獲得することにある。 この戦線は、ウクライナ軍がアゾフ海に突き進み、ロシア軍を分断、孤立させ、その後、クリミア半島に向かおうとする正面だ。 ウクライナ軍は、米欧等の地上兵器を受領し、この地に最も多く戦力を集中する。 ロシア軍もこのことが分かっていたので、最も重視して戦力を集め、準備したのがこの南部戦線である。 南部戦線でのロシア軍は、この地で防御戦闘を行い、ウクライナ軍の攻撃を阻止して、撃退する計画を策定して、 前進陣地、第1線防御ライン、第2線防御ライン、第3線防御ラインを構成してきた。 半年以上も準備して構築した陣地と守備部隊で、絶対に負けられない戦いであるということを意識していたはずだ。 ※略 それらの中でも最も強靭に作られたのが、前進陣地と第1線防御ラインである。 その一つであるオリヒウからロボティネまでの突破作戦をウクライナ軍は実行した。 ■ 3.ロボディネへの突破作戦が成功 今、両軍の攻防が動き出したのは、ウクライナ軍がロシア軍の固い陣地に攻撃を仕掛け、一部の地域で突破口を開けたからである。 ロシア軍は、半年以上もかけて作った陣地で必死に守ろうとした。しかし、ウクライナ軍は、その固い陣地を突き破ったのである。 6月、ウクライナ軍は東部と南部戦線で攻勢を仕掛け、戦闘の経過とともに、オリヒウからロボティネの攻撃軸に戦闘力を集中して戦った。 8月下旬、ザポリージャ州のロボティネを奪還した。 第1線防御陣地に楔を打ち込み、大きくはないが突破口が開いたということだ。これは、両軍が睨み合う約700キロという広大な正面のほんの一部である。 一部ではあるが、防御陣地の表面から内部まで、3枚のうちの1枚に穴を開けたことになる。 3枚の内の1枚といえども、60%の準備と戦力を集中した陣地(ウクライナ軍ダブリア作戦戦略グループ司令官の評価)であり、極めて固い陣地である。 ここを突き破れば、その後の戦闘は、3か月もかかることはないだろう。 ロシア軍の固い陣地というのは、その防御線を守るために主力の部隊も投入し、地雷などの障害を大量につぎ込んでいる。 ロシア軍はウクライナ軍との戦闘において、突破されたならば、機動打撃によって何度も奪回を試みたほどである。 第2線や第3線の陣地で強く抵抗するのであれば、第1線陣地で損失が多く出る機動打撃を何度も実行することはないはずだ。 この地を守りたいために、あるいはこれ以上の陣地を失いたくないために戦ってきた。 ロシア軍は、その最も固い殻を破られたのである。 ロシア軍首脳部は、かなり危機感を持ち、焦っていることだろう。 ※続きはソースで 引用元: ・【戦況】ついに天下分け目の戦いに入ったウクライナ戦争、トクマク攻防へ 最も固い殻を破られたロシア軍焦る [ごまカンパチ★]…