1:生玉子 ★:2023/09/10(日) 12:48:45.36 2023.09.10 クルマのデザインに直線を採用することによるメリットは少なくありません。 ひとつは、物理的に大きなスペースをとることができるという点です。 たとえば、軽ハイトワゴンやミニバンのような居住性が求められるモデルでは、限られたボディサイズのなかで最大限の居住性を実現するために直線的なデザインが採用されることがほとんどです。 同様に、SUVでも居住性を重視するモデルでは直線基調のデザインを採用するケースが見られます。 また、曲線を活かした流麗なデザインが多いなかでは、直線的なデザインはかえって新鮮に映り、先進的な印象を与えることができるという点もあります。 ヒョンデはこの点をうまく活用し、上述したサンタフェのほか、BEVの「アイオニック5」などで直線的なデザインを採用しています。 また、いわゆる「タフ系」のSUVでは、直線基調のデザインを採用することでより無骨な印象を与えられるというメリットもあります。 一方、筆者が直線的なデザインがトレンドとなると考える背景には、自動車業界が直面しているより大きなトレンドが関係しています。 それは、電動化です。 現在の自動車業界を見ると、ほとんどの自動車メーカーは遅かれ早かれ電動化が避けられません。 それがBEVであるのかPHEVやHEV、あるいはFCEVであるのかは今後の動向次第ですが、少なくとも純ガソリンエンジン車の比率が下がっていくことは確実です。 簡単に言えば、そのような現状のなかで自動車メーカーが求められているのは、より燃費性能の高いクルマをつくることです。 すでに技術が成熟している純ガソリンエンジン車の場合には、さらなる燃費向上を図るためには空力性能の改善や車体の軽量化といった技術に頼らなければなりません。そうなると、曲線基調のデザインが有利になります。 しかし、BEVやFCEVの場合、そもそも走行時にガソリンを使用することがありません。 PHEVやHEVも、より大容量かつ高性能なバッテリーを搭載することにより、大幅な燃費改善を図ることが可能です。 そうなると、必ずしも純ガソリンエンジン車のように空力性能の改善や車体の軽量化に頼る必要はなく、 全文はソースで…