【秘話】本田圭佑が語る名古屋のオファーを蹴って掴んだVVVフェンロー 2初めてのプロの試合に父親が見に来たんだよね。普通なら、息子のデビュー戦だから飯を食いに行ったり、家族の時間を過ごしたりすると思うけど、うちの父親は違った。実は、僕はその試合でアシストもしてたんだけど、父親は「今日、午前中にプレミアを見てきたけど、お前の試合は見られたもんじゃない」と言って、そのまま大阪に帰っちゃった。終電の関係か何かで、ご飯も食べずにね。このエピソードで、僕が育った厳しい家庭環境が想像できると思う。父親の基準はめっちゃ高かった。でも、そういう環境に耐えられる人と耐えられない人がいるよね。僕が耐えられたのは、周りから認められている手応えがあったから。肯定感が育まれたんだと思う。幼少期から、周りは「すげえ」って言ってくれてたけど、家では「全然すごくない」って感じだった。逆に、耐えられない人は、どこでも認められていない人じゃないかな。これは子育てでも重要なポイントだと思う。家や学校で厳しくされて、認められず、居場所を感じられない子はきついよね。誰だって認められなかったら辛い。僕の場合は、外で認められていたから耐えられた。子育てで言えば、外で認められていない子には、家庭で認めてあげることが大事。逆に、外で認められているなら、適度に叩いて鍛えるのも必要だと思う。…