1::2021/08/13(金) 13:58:24.67 ID:Dh1/gDoq0 BE:844481327-PLT(13345) “2020年11月、韓国の現代自動車が日本市場に再参入するというニュースが報じられた。日本での販売実績がほとんどないメーカーであるため、再参入と言われてもピンとこない方も多いと思うが、最初の日本市場参入は2001年だった。参入車種は、ヒュンダイ・ソナタ(EFソナタ)、ヒュンダイXG(韓国名グレンジャーXG)などで、ちょうど韓流ブームが立ち上がりの兆しを見せ、2002年サッカー日韓ワールドカップの開催を控え、韓国に対する関心が高まりつつある時期だった。 こうした世の中の流れもあり、日本市場参入を意図した現代自動車には、それなりの目算もあったようだが、結果として販売実績は惨敗。2010年には完全撤退を強いられる状況に追い込まれていた。 <中略> あの撤退から10余年を経た現代自動車は2022年に日本市場への再参入を発表した。現在販売するヒュンダイの車種にはセダン系にグレンジャーやエラントラ(韓国名アバンテ)があり、主流となっているSUV系のコナ、サンタフェ、ヴェニューなどがある。 だが現代自動車は、これまでの内燃機関を搭載する車両ではなく、EV、FCVといったゼロエミッションカーで新市場の形成を目指すと言われている。FCVのNEXO(ネッソ)にとりわけ力を注いでいるようだ。 カーボンフリーが声高に叫ばれ、自動車の動力が無公害の電気モーターに向かうことが絶対視されるなか、自動車の概念がこれまでとは異なることに着目した現代自動車は、これを日本市場再参入の機会と捉えたのかもしれない。 2030年ごろになるのだろうか、化石燃料による内燃機関を動力とする自動車の生産が終わり、動力源は電気モーターに切り替わりそうな見通しである。電気デバイスが主役となることで、自動車市場に電気メーカーの参入もあり得るのではないか、とも見られている。 現代自動車の日本市場再参入は、自動車に対する価値観が変転する時代の流れのなかで、過去の実績にはとらわれず、新たな形態の自動車で市場の獲得を目指すもの、そう受け止めて間違いないように思える。しかし、忘れてならないのは、日本人が強く持つブランド志向のことである。ブランド力なくして日本市場での成功はあり得ない、こう考えるのは乱暴すぎるだろうか。”…