1 名前:煮卵 ★:2025/08/11(月) 16:09:03.17 ID:X6thnEKi9.net ◼Dr.イワケンの「感染症のリアル」 身近なインフルエンザや帯状疱疹などから、海外で深刻なエボラ、マラリアなどまで、感染症の予防と治療について、神戸大学教授のイワケンこと岩田健太郎さんが解説します。 ◼参政党議員がXで「不都合な真実……」 参政党の参議院議員、岩本麻奈氏がX(旧ツイッター)で、「不都合な真実 国がやらないなら、私達が検証する」と銘打ったツイート()を流しています。いわく、「私は、エビデンス第一主義です」とおっしゃり、「超過死亡とmRNAワクチンに相関あり」というメッセージを出しています。 で、このツイートがなぜ間違っているのか、を説明するのが本稿の目的です。 このツイートの添付画像で、最大のメッセージは、ワクチン接種者と未接種者の死亡率(人年換算)をグラフ化したものです。これによると、最終接種後120日くらいに接種者の死亡率が最大化しており、その後なだらかに下がっていきます。そしてテロップで「非接種者では死亡者のピークが出現することはない」と書かれています。相模原市のデータだそうです。未接種者は2021年3月8日からの経時的な死亡をカウントしています。これは、村上康文という方のプレゼンテーションからの引用のようです。 ◼比較群の年齢など調整せず しかし、このグラフでは対照群(非接種者)の年齢などを調整しておらず、「接種者の方が死亡リスクが高い」かどうかの吟味にはなっていません。ワクチン接種直後は、「ワクチンを打てる」くらいの健康状態にあったわけで死亡リスクが低いのは当然です。それから時間がたつと、死亡リスクが上がっていくのは、積極的接種者が高齢者中心だったことを考えるとこれも当然です。人間は時間がたつと死亡リスクが高まるからです。 また、ワクチン接種が積極的に行われている時期はコロナの流行時に重なることが多いことも問題です。ワクチンはコロナのリスクを減らしますが、ゼロにはしないからです。そこで、比較群は年齢などを調整して、このようなバイアスがかからない形で検証せねばなりません。 ◼長期の比較研究でも死亡リスクは高まらず 例えば、新型コロナワクチンBNT162b2の長期の安全性を検証した比較研究があります。2020年に行われた研究(Thomas SJ, Moreira ED, Kitchin N, et al. Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine through 6 Months. New England Journal of Medicine 2021; 385:1761-1773. )です。 両群をランダム化して、接種者と非接種者に違いがないようにします。各群、2万2000人以上の参加者がいて、年齢の中央値は51歳、性別も人種も国籍も似通っています(Table 1)。両群の新型コロナ感染率はワクチン群のほうが低かったです(Figure 2)。ま、これはアタリマエですよね。全体としてはワクチンの効果は91.3%でした。 ワクチン群のほうが接種直後の有害事象は多く、30%vs14%でした。重篤な有害事象は1.2%と0.7%でした。2回接種後1か月のデータでは、死亡者はワクチン接種群で3人、プラセボ群で5人でした(Table S3)。() 6か月のフォローでは、ワクチン接種群で18人、プラセボ群では16人が死亡しました。その死亡原因の多く(各群15人と14人)はTable S4にまとまっています。 このような長期のフォローアップをした検証でも、「ワクチンを接種することで数か月後に死亡リスクが高まる」といった事実は認められませんでした。 続きは↓ [ヨミドクター] 2025/8/11(月) 11:10 引用元:…