引用元: 「不可解な体験、謎な話~enigma~ Part30」より 571: 525 2006/01/11(水) 08:41:47 ID:AqisYW3Y0 家は昔質屋だった、と言ってもじいちゃんが 17歳の頃までだから私は話でしか知らない のだけど結構面白い話を聞けた。 「夕暮れの壷」 おやじは鑑定士の仕事もしていて依頼の品が大きな物の場合はお客の家まで出かけるた め、喜一じいちゃんはその間店番をさせられた。 店番と言っても目利きが出来るわけでは無いので売りに来たお客は明日にしてもらい、買 いに来た客の相手だけ しかし田舎の質屋に客なんてほとんど来ない…ところが珍しく客が 大きな荷物でやって来た、(まいったこりゃ売りか、鑑定の客だ)と思い帰ってもらおう とすると、ふろしきをドンっと置き出て来たのはりっぱな朱い壷だったボコボコしていて 荒々しく、模様かと思えば木々の絵が黒い上薬で描かれていた。 おやじは居ないと言うと太った客は語りだした。 客は趣味で骨董を集めている方で、この壷は無名の作家の作品で価値のある物では無い のだけれど人によっては全財産を投げ打ってもいいと言い出す人がいればゴミ同前と言う 人もいて、どう言った物なのか詳しく知りたい、もし良く無い物ならどうすれば良いか聞 きに来たそうだ。 フーンとまったく壷に興味の無い喜一は話を聞きながら壷の模様を目で追っていた… すると壷から何かが聞こえて来た…。 つづく…