編集元: 胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(32)310: 2006/05/12(金) 18:45:25 ID:6AsX8mo6 タクシーの運転席が射場守夫(38)の勉強部屋だった。 定規と下敷き板で作った簡易机。 乗務の合間を見つけては、受験参考書に読みふけった。 高卒後、岡山で 「大好きな車の仕事を」 と、ガソリンスタンド店員や運転手を続けた。 給料の多くは車の改造に充て、家族を顧みない日々。 だが30歳を過ぎ焦りが募る。 「技術も資格もない。どうしよう」 偶然、乗せた客に 「どうせなら最難関の司法試験に挑戦してみたら」 と言われた。 「死ぬ気でやる」 と受験を運転手仲間に宣言。 「自分に酔っとんのか」 との周囲の冷ややかな反応に意地になった。 だが、3度目の挑戦も失敗。 「食っていくだけなら今のままでも」 と、何度もくじけそうになった。 そして昨年11月。 法務省のホームページを見る手が震えた。 7年間、5度の受験。合格者名簿に自分の名前があった。 文句も言わず支えてくれた妻に報いたい。 「転勤で迷惑をかけずに済む弁護士がいいかな」 射場は4月、司法修習生として人生の再出発を切る。 (2003年3月20日 日本経済新聞)…