1 名前:ごまカンパチ ★:2025/08/04(月) 21:03:10.79 ID:qFuR1wxt9.net テレビやスマホゲームは子供にとって無駄な時間なのか。スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長の星友啓さんは 「脳科学の研究ではゲームが脳の働きを高める“脳トレ”になりうることがわかっている。ゲームのやり過ぎはよくないが、上手に付き合うことが大切だ」という――。 ※本稿は、星友啓『なぜゲームをすると頭が良くなるのか』(PHP新書)の一部を抜粋・再編集したものです。 ■「ゲーム=悪」は本当なのか アーケード、家庭用ゲーム黎明期から数十年の時を経て、テクノロジーが大きく形を変えても、まだまだ根強い人気なのがシューティングゲーム。 先駆けの「コンピューター・スペース」のように、ミサイルや銃などを用いて敵を倒すことが目的で、射撃(シューティング)の操作が中心のゲームジャンルです。 日本のゲームシーンで懐かしいところだと、ツインビー、グラディウス、ゼビウスなどなどがありますが、今でもコール オブ デューティなど大人気のものがあります。 また、シューティングゲームのように、キャラクターに対してさまざまな操作を行い、ゲームの中での出来事に反応して、ステージをクリアしたり、 与えられたミッションを達成したり、対戦したりするゲームのジャンルを、より広いゲームジャンルとして「アクションゲーム」といったりもします。 シューティングゲームやアクションゲームは、科学的研究では最も長く効果検証がされてきました。 そうした研究の積み重ねの中で早くから明らかになってきたのは、シューティングゲームやアクションゲームは、空間認識能力と注意力を高めてくれるということです。 ■集中力と記憶力が同時に鍛えられる ゲームをすることで、意識できる視野が広がり、目の前で起こる変化をより正確に把握できるようになり、視覚情報の処理スピードがアップする。 さらに、注目すべき対象に焦点を当てて、無関係の出来事に惑わされない集中力がアップする(※1)。 画面に映るキャラクターを認識して、周りの敵に気をつけながら、タイミングよくシューティングを繰り返すことで、集中を保ちながら、 視覚情報に素早く反応する認知能力がアップするのです。 さらに、ゲームをやることで、ワーキングメモリー(※2)や短期記憶(※3)の能力が上がることもわかってきました。 「ワーキングメモリー」は、自分が認識したものごとを現在の意識にホールドして、整理したり、組み合わせたり、 なんらかの「コマンド」を意識の中で実行する働きのことです(※4)。 「5+7」という足し算を今意識して、「5」と「7」を足し合わせることができるのは、まさにこのワーキングメモリーのおかげです。 ■クリアできるのは短期記憶のおかげ 一方で、いったん意識したものを、少しの間記憶にとどめておく能力を、短期記憶といいます。 たとえば、シューティングゲームをプレーしているとしましょう。 難しいステージで、何度やっても、どうしても中盤でストップしてしまう。 無我夢中でプレーを続けているうちに、やっと、中盤でうまくいくやり方を見つけることができた。 次のプレーは、念願のステージクリアを目指す。まずは目の前の画面で起こる出来事に集中して、適切に対応していく。それができるのはワーキングメモリーのおかげ。 そして、にっくき中盤。先ほどのうまくいったプレーを思い出して、同じようにやってみる。見事、難関をクリア! そうやって、中盤の成功プレーを思い出すことができたのは、短期記憶のおかげです。 このように、ゲームの中では、ワーキングメモリーと短期記憶の力を最大限に利用し、難関ステージをクリアしたりしているわけです。 まさにゲームは認知能力アップのトレーニングの役割をしてくれているのです。 ■「時間の無駄」は大間違い そしてさらに極め付き! 空間認識能力やワーキングメモリー、短期記憶を良くすることは、理系の力を伸ばすことに直結します(※5)。 前述の例にもあるように、数字を意識して、足し算を実践したり、図形や実験を観察したり、道具や機械装置の操作を覚えて実践したり。 空間や形を認識する能力や、目の前にあるものに注目したり、意識したりする力、さらには、いったん意識したものを思い出す力。 これらの能力は理系のスキルには欠かせません。 つまり、ゲームは、理系の力を訓練してくれる効果的なツールなのです。 ※略 引用元:…