関連SS ハルヒ「IBN5100を探しに行くわよ!」 前編 ハルヒ「IBN5100を探しに行くわよ!」 中編 ハルヒ「IBN5100を探しに行くわよ!」 後編 元スレ 再掲 全てのレス 2: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 00:46:05.49 :lwx2gmqL0 2010.08.18 (Wed) 08:26 文芸部室 古泉「これは一体……」 ハルヒ「んむぅ……みくるちゃぁん……ムニャムニャ」ダキッ みくる「すずみや、さぁん……」ダキッ 森「すぅ……すぅ……」zzz 鈴羽「どうやってこの小さな部屋にダブルベッドなんか運び込んだんだろう?」 古泉(確かに、世界が改変されるので何をやってもいいとは通達しましたが、これは森さんちょっとやり過ぎでは……) 長門「起きて」 3: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 00:47:36.14 :lwx2gmqL0 ・・・ 古泉「涼宮さんたちが朝の支度をされている間に、森さんには文芸部室を元通りに戻していただきました」 森「だって乙女が3人も居るんですよ! 経費で落としたっていいじゃないですか!」 古泉「それで、涼宮さん。今日はどうされますか」 ハルヒ「……過去に行く決心は着いた。そのための勇気をみくるちゃんからいっぱいもらったから」 みくる「えへへ……うれしいです、涼宮さん」 ハルヒ「どうしてかはわからないけど……やっぱり、あたしがやらないといけない気がするの。ううん、あたしにしかできないってことじゃなくて、そうしないと大切なものを失ってしまう気がする」 古泉(これが彼の幻影の影響でしょうか。あるいは潜在的リーディングシュタイナーか。確かにこの部室であればトリガーはたくさんあったはず) ハルヒ「でもそれは今すぐじゃない。万全の対策をして、確実に成功させたいの」 古泉(実に涼宮さんらしい発想ですね。綿密な作戦会議は、彼は知らないでしょうが涼宮さんの十八番なのです) ハルヒ「あたしは、一応精神的には落ち着いた。またダメになってもきっとみくるちゃんが、みんなが支えてくれる」 みくる「も、もちろんです!」 ハルヒ「だから、考えましょう。どうやったらキョンを助けられるか。どうやったら世界を変えられるのか」 4: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 00:49:28.50 :lwx2gmqL0 古泉「まず、具体的な行動を考案する前に、世界改変の可能性そのものについて議論しなければなりません」 鈴羽「世界線の収束、アトラクタフィールド、簡単に説明するとね……」 ・・・ ハルヒ「……よくわかったわ。コペンハーゲンとかエヴェレットの辺は、たぶんあたしが家庭教師やってる子でも知ってる」 鈴羽「それから、2004年は世界線大分岐の年じゃない」 鈴羽「2009年や2010年なら事象の変更による世界線の改変がある程度自由度を持って可能だったけど、2004年においては世界線が分岐するような事象の変更は非常に困難だと考えていい」 古泉「つまり、世界線を改変することで収束を回避するのではなく、収束それ自体と対峙する必要がある、ということですね」 鈴羽「そういうこと」 ハルヒ「そんなメタフィジカルな存在相手にどうしろっていうのよ」 鈴羽「ううん、ちゃんと未来では物理学の範疇だよ。計算式も算出される。どこかにあるはずなんだよ、数式的な意味での特異点が」 5: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 00:51:01.37 :lwx2gmqL0 古泉「それでは“彼が亡くなる”というβ世界線の収束について考えてみましょう」 みくる「えっと、β´世界線の収束じゃないんですか?」 古泉「β´の一つを変えることでβすべてを変更するのですから、収束条件そのものはβのほうにあるのですよ」 みくる「うぅん……?」 古泉「β世界線の収束事項はおそらく、“彼が欄干から転落する”、でしょう。ここを変えることはできない。腕ずくで臨めば何らかの邪魔が入る」 古泉(それはまるで、α世界線の岡部さんが椎名さんをどんな手を尽くしても救えなかったように) 古泉「実際涼宮さんは第一回目の救出において、欄干から彼を降ろすための注意喚起をしようとしたところ、不自然なまでにトラックが割り込んだ」 ハルヒ「……そういえば、妹さんの話の中にそのトラックは出てこなかったわね」 古泉「普通なら、彼がまさに転落した時に背後を横切ったトラック、などというのは覚えているはずの事柄でしょう。つまり、涼宮さんがタイムトラベル以前に居た世界線においてはトラックは存在しなかった」 古泉「ところが、現在世界線で彼の自宅を訪れた時、妹さんは両方を覚えていました。女の子の大きな声と、小型トラックの通過とを」 古泉「つまり、これが収束なのです。欄干に登る彼を止めることはできない」 ハルヒ「……ってことは、アイツがまさに落っこちてる時が勝負、ってわけね」 古泉「そういうことです。涼宮さんなら、このβ世界線の収束を真正面から破壊できるはず」 鈴羽「理論上はそうなる。それは未来でも検討され尽したからね、あたしが太鼓判を押すよ」 6: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 00:52:13.84 :lwx2gmqL0 ハルヒ「それじゃ、次は実際何をやればいいのかって話ね」 鈴羽「それについては、2025年の団長から直接メールで指示がくると思う」 ハルヒ「そ、そうなの? 未来のあたしからメール、ねえ……」 古泉「ですが、どういうわけかまだ来ないみたいですからね。可能な限り考えてみましょう」 みくる「例えば、橋の下に行って、上から落ちてくるキョンくんをキャッチする、とか」 古泉「普通ドブ川の下に人が居たらまず何をやっているのか尋ねるでしょう。不審者でないことを確認した彼ならば、そのまま涼宮さんに妹さんの靴を探させるかもしれない」 古泉「つまり欄干に登る因果が発生しないということは、それは収束に反する行為となります。ゆえに涼宮さんはなにがあっても橋の下へ行けない」 みくる「えぇぇ……」 ハルヒ「ラーメン屋の厨房の油汚れみたいに頑固なやつね、世界線ってのは」 古泉「そうですね」ンフ 7: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 00:54:00.09 :lwx2gmqL0 長門「小学生の涼宮ハルヒは何故彼に向かって大声を発した」 ハルヒ「……えっとね、ホントにくだらない話なんだけど」 ハルヒ「あの頃のあたしって、自分でおまじないを作るのにハマってたのよ。今の今まで忘れてたけど……」 ハルヒ「それで、実際に効果があるのか確かめるためのサンプルが欲しかったから色んな人にお手製おまじないを教えて実験してたの」 古泉「その被験者の一人に彼が選ばれていたと」 ハルヒ「そう。そうだったんだけど、名前も住所も聞けなくて、一週間くらい街中うろうろしてアイツを探してたのよ」 みくる(逃げ回ったんだろうなぁ、キョンくん……) ハルヒ「それで、あの時ようやく見つけたわけ。だけど、そう。声をかけた時には姿が見えなくて……。当時のあたしは、身代わりの術を使ったか、テレポートしたか、透明人間になったか、って本気で思ったわ……」 ハルヒ「あの時救急車を呼んだり、川底に降りて心肺蘇生法でもやってれば……」グスッ ハルヒ「ごめんね……あたしの頭の中がこんなにくだらなくて、不謹慎で……」ウルッ みくる「涼宮さんのせいじゃないです。責めないであげて」ダキッ ハルヒ「うぅぅ……」 8: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 00:57:32.57 :lwx2gmqL0 古泉「そのおまじないというのは、何かをつかみ取るように虚空に手を突き出して、心の中で『答えはいつも私の胸に』と唱える、というものですか?」 ハルヒ「え……。あたしでさえ忘れてたのに、どうして古泉くんがそれを?」 古泉「前世の記憶、というやつですよ」ンフ 鈴羽「改変前世界線からのリーディングシュタイナー、って言ってほしいんだけど」 古泉「もしかしたらそのおまじないがキーなのかも知れませんね。僕の記憶では、生存状態のβ世界線における彼はドブに落ちて3針縫う程度で助かっています。同時に彼はそのおまじないを落下中に実行した」 古泉「そして彼はこうも言っていました。異世界の誰かに助けてもらった気がする、と」 古泉(それは彼の勘違いなわけですが……) 古泉「おそらく、その異世界の誰かというのは、涼宮さん。あなたを除いて他にいないでしょう」 ハルヒ「それをはやく言いなさいよ!!!」バンッ!! 古泉「うわっと」 9: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 01:03:32.35 :lwx2gmqL0 ハルヒ「そうよ、古泉くんたちにはキョンが生きてる時の記憶があるんだから、どうやって生き延びたのか聞けばよかっただけじゃないの!」 鈴羽「いや、団長。ちょっと勘違いしてるみたいだからもう一度言うよ」 鈴羽「君がやるべきなのは、“全β世界線収束の破壊”、なんだ。同時に彼の命も救われる、というだけであって、彼の命が救われれば全β世界線の収束が破壊されるわけじゃない。それじゃ干渉項は消せず、とある一つの死亡状態の世界線を生存状態に改変しただけに過ぎないんだ」 古泉「それに僕たちが聞いた話ではやはり、誰の手も借りず運良く生存した、ということになっているようですので、結局涼宮さんが彼をどうやって助ければいいのか、というのはわかりませんよ」 ハルヒ「うぐっ、そうなの。それじゃ、振り出しに戻る、ね」 古泉「やはりDメールを待つしか……おや?」 ??『涼宮さーん! 古泉さーん! 長門さーん! 朝比奈さーん! こちらのほうまで来ていただけませんかー!』 ハルヒ「この声は、吉村さん」 みくる「どうしたんでしょうか」 ハルヒ「とにかく行ってみましょう。妹ちゃんに何かあったのかも」 長門「……世界線の収束について、もう少し情報が欲しい」 鈴羽「あたしはユキねえさんとここに残るよ。現地人との接触はなるべく避けたほうがいいからね」 古泉「森さんはここに人が近づかないよう、お願いします」 森「了解です、古泉」 10: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 01:05:55.16 :lwx2gmqL0 2010.08.18 (Wed) 10:03 北高 中庭 ミヨキチ「すいません、わざわざここまで出て来てもらって」 キョン妹「…………」 ハルヒ「ううん、この学校がバリアフリーに対応してないのが悪いのよ! 来年までに生徒会長を恫喝して経営陣の弱みを握ってPTAやらNPOやらWHOやらに訴えて北高の完全バリアフリー化を宣言させるわ! せっかくだからパーキングパーミットもユニバーサルデザインもピクトグラムも導入しましょう!」 ミヨキチ「い、いえ、なにもそこまで……」 古泉「冗談ですよ」 ミヨキチ「あ、冗談でしたか。すいません」 ハルヒ「冗談じゃないわよ! それで、一体どうしたの?」 ミヨキチ「えっと、それがですね、わたしのケータイに不思議なメールが届きまして……」 ハルヒ「不思議なメール?」 12: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 01:08:00.45 :lwx2gmqL0 ミヨキチ「このメールなんですけど……」 ハルヒ「どれどれ」 [Date]8/18 09:31 [From] (sg-epk@itk93.x29.jp) [Sub] [Temp] [Main]ミヨキチ、あたしを連れて北高まで行って。ハサミを忘れないでね。それから、非通知で電話がかかってきたらあたしにお話させて。 古泉「この“ミヨキチ”というのは、吉村さんのあだ名でしたね」 ミヨキチ「え、ええ……。でも、世界中でわたしのことをミヨキチって呼んでくれたのは、過去にこの子だけなんですけど……」 キョン妹「…………」チョキチョキ みくる「それでハサミ持ってるんですかぁ。えらいですねぇ」ウフ キョン妹「…………」コクッ ハルヒ「なら、妹ちゃんがメールを送ったんじゃないの?」 古泉「この子にケータイを持たせる意味があるとは思えません」 キョン妹「…………」 ハルヒ「そ、それもそうね……ごめん」 古泉(となるとこれが例の未来からのDメールでしょうか。全角18文字以上ですが、技術的に改良されている……。そう言えば、あの文字化けメールも相当に長かったですね) 古泉(それに2010年には存在しない属性型JPドメイン……、sg-epkの意味するところ……) ミヨキチ「なにかお心当たりはありませんか?」 13: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 01:10:36.14 :lwx2gmqL0 古泉「いえ、申し訳ないですがわかりかねます。ご足労頂いてすいませんが今日のところはお引き取りください」 古泉(しかしながら、これが織姫の願いだとは到底思えない。敵の罠の可能性が高いか、あるいは……) ミヨキチ「そ、そうですか……。わかりました、お邪魔して申し訳ありませんでした」 ハルヒ「待ちなさいよ古泉くん! 関係あるに決まってるじゃない! これは不思議メールよ!」 みくる「そうですよぉ、かわいそうですぅ」 古泉「涼宮さんは今彼を救うことだけを考えるべきだ、あ、いや、考えたほうがいいと思いますよ」ニコ ハルヒ「あっ……う、うん、ごめん、古泉くん。ゴメンネ、アタシナンテウマレテコナケレバ……」イジイジ みくる「そんなに謝らないでください、涼宮さん! もっと胸を張ってぇ!」ピィィ プルルルル プルルルル ミヨキチ「!!」 15: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 01:23:43.82 :lwx2gmqL0 ごめん言い訳させて キョン妹が嫌いなわけじゃない だけど想定科学シリーズでぅゎょぅι゛ょっょぃはやりたい ハルヒで幼女はキョン妹しかいない 許せ 16: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 01:24:57.87 :lwx2gmqL0 プルルルル プルルルル ミヨキチ「ホ、ホントに非通知で電話が……。えっと、出たほうがいいですよね?」 古泉(sg-epk……シュタインズゲート、エルプサイコングルゥ、ですか。だとするとこれはタイムリープ……) プルルルル プルルルル ハルヒ「急がないと切れちゃうかもしれないわ! ミヨキチ、貸して! ほら、妹ちゃん、電話よ!」グリグリ キョン妹「…………」グリグリ みくる「妹さんのお耳痛くしちゃいますよぉ」 古泉(ですが、なぜ未来では未来ガジェット研究所と彼の妹が繋がることに? その関係は……、!!) プルルルル プルルルル 古泉「ダメです涼宮さんッ、その電話に出てはいけないッ!!!」 ハルヒ「えっ」ピッ キョン妹「……う……ぐ……う、うわぁぁぁぁぁぁあああああああッ!!!!!」 17: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 01:27:46.69 :lwx2gmqL0 ミヨキチ「!!??」 ハルヒ「!?」 みくる「ひぇっ!?」 古泉「くっ!」 古泉(考えれば簡単なこと。彼の幻影はこの世界線でも生きている) キョン妹「……グ……グァ……」 古泉(なら、一番影響が出るのは誰か。当然、本来彼と一緒に過ごす時間が最も長い人物であり、トリガーが最も多い場所で生活してる人物……) キョン妹「ギュ……ビィヤァ……バギュ……ビ……」 古泉(死んだはずの兄に対して、毎日のように愛情が更新され詰み上がっていく地獄……!!) キョン妹「……ギャギィギャギャギャギャギャァァァァッ!!!!!」タッ 古泉「危ないッ、涼宮さんッ!!!」ガバッ グサッ 古泉「ぐっ……」バタン キョン妹「アハ……」 ハルヒ「……えっ」 みくる「こ、古泉くんッ!!!」 18: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 01:29:49.11 :lwx2gmqL0 キョン妹「ア、アハ、アハハハハハハァッ!!! ついに、ついにやっだ!!! ついにあだしは、帰っでぎだァァァァァァッ!!!!」 ハルヒ「古泉くんッ!? そんな……、だ、大丈夫ッ!?」 古泉「ぼ、僕のことは構わず、早く、タイムマシンに……グフッ……」 キョン妹「あいつらを騙しでぇッ!! ハイパーダイムリープマシンを使っでぇッ!! あだしは2034年から帰っでぎだぁッ!!!」 みくる「ひぃっ……!!!」 ミヨキチ「嘘……やめて、やめてよ……」 キョン妹「ヒヒッ、ミヨギヂは殺さないがら安心しで♪」 キョン妹「古泉ィッ!! 残念だっだなぁ、涼宮が用意しだ“織姫の願い”はあだしが2025年に寄って削除しだよぉッ!! アハハハッ、いいザマだぁッ!!」 古泉「す、涼宮さん……早く……」 キョン妹「ごの時代の涼宮は収束のせいで殺せないげどねぇ、ダイムマシンに乗らせないようにするごどぐらいはでぎるんだよぉッ!!!」タッ ハルヒ「ひぃッ!!」 みくる「だ、だめですッ!!!」ガバッ グサッ みくる「かはっ……」 キョン妹「アハ、アハハハハハッ!!! バカバッカ!! バカバッカ!!」 ハルヒ「そんな……」ガクガク 19: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 01:34:45.86 :lwx2gmqL0 鈴羽「何やってる!! 早く屋上へ!!」 鈴羽(ハイパータイムリープマシンってなんだよ!? この世界線の未来ではそんなものを作るのか、父さん……!) ハルヒ「ダ、ダメ……脚が……」ブルブル 森「涼宮さんはわたしが運びます! さあ、乗って!」 キョン妹「ギャギャギャギャギャギャギャァァァァッ!!!!」タッタッタッ 鈴羽「記憶転送時にβエンドルフィン大量放出で肉体強化されるように仕込んだのか……!!」パァン!!パァン!! キョン妹「無駄だよぉ、あたしは最低でも2034年まで殺せないからねぇッ!!! アハハッ!!!」 長門「パーソナルネーム―――XXXX―――を敵性と判定。当該対象の有機情報を空間凍結する」スッ キョン妹「ユキリン、どうしたのー? いっしょにあそぼー♪」エヘッ 長門「!?」ビクッ キョン妹「じゃあ死んで」グサッ 長門「かっ……」 キョン妹「アハハ!!! 喉笛切っちゃえば詠唱できないよねぇッ!!! ついでに頸椎もボロボロにしであげるよぉ!!! ごれでしばらぐ動げないよねぇッ!!!」グサッ グサッ 鈴羽(しまった、涼宮ハルヒのリーディングシュタイナーを強制誘発させる計画が破たんした!) 20: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 01:37:14.67 :lwx2gmqL0 2010.08.18 (Wed) 10:24 北高 階段 キョン妹「アハハハッ!!!」タッタッタッ 鈴羽「くそッ!!」パァン!!パァン!! 森「向こうのほうがスピードが速い……。鈴羽さん、涼宮さんをお願いします」 鈴羽「……、わかった」 キョン妹「涼宮ァァァアアアアアッ!!!!」 ハルヒ「ひぃッ!!」ビクッ キョン妹「あんたが殺したんだ、あんたがキョンくんを殺したんだ!!! キョンくんの人生と、あたしの人生を奪った罪……許さない、絶対許さないからぁッ!!」 鈴羽(この24年の間に潜在的リーディングシュタイナーを発動させ記憶を受信していたか……) ハルヒ「あ、あたしは、殺してない……」ガクガク キョン妹「今でも覚えてるよぉ、ガキのあんたの声をッ!! それだけじゃない、さっきあんたが過去に行った時、キョンくんを見捨てたこともねぇッ!!」 ハルヒ「あれは……違う、違うのよ妹ちゃん!! あたしだって助けようとしたッ!! でもできなかった!!」 キョン妹「どうせあんたは何度過去に行ってもキョンくんは救えないッ!! そういう収束なんだよぉッ!!! あんたは、あたしが2034年まで監禁してぇ、ゆっくりゆっくりなぶり殺しにしてあげるよぉッ!! アハハハッ!!!」 森「ここはわたしが抑えます! 早く行って!」 鈴羽「頼みます。いくよ団長」グイッ ハルヒ「違うの……違うのよ……」ブツブツ 21: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 01:38:30.56 :lwx2gmqL0 2010.08.18 (Wed) 10:29 北高 屋上 鈴羽「……なんとか撒けたね。ケータイ捨てて。ハッチ閉めるよ」プシュー ハルヒ「うん……」ポイッ 鈴羽「この作戦が成功すれば世界線、というかアトラクタフィールドは改変される。古泉一樹も、朝比奈みくるも、長門有希も、みんな何事もなかったかのように暮らしてる」ピッ ピッ 鈴羽「時間が無いから前回の設定のまま飛ぶよ」ウィィィン ハルヒ「お願い……」 ハルヒ(あたしが、あたしが成功させれば……でもどうやって……) ガンッ!! ガンッ!! 鈴羽「なんだ!?」 キョン妹『出でごいぃぃッ!!! 出でごいよぉぉッ!!! 涼宮ハルヒぃぃッ!!!』ガンッ!! ガンッ!! ハルヒ「嘘……森さんは……」 鈴羽「……行くよ。フライト開始」 ―――――――― ―――― ―― 22:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/08/22(土) 01:39:24.61 :ZSRZqnqso 綯ちゃんよりパワーアップしてるじゃねえか 23: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 01:41:04.81 :lwx2gmqL0 D 1.128739 492062656C6965766520796F75% 2004.02.13 (Fri) 15:32 北高 屋上 生徒『なんの音だ!? おい、屋上への扉、鍵かかってるぞ! 誰か職員室行って取ってこい!』 鈴羽「さあ、泣いても笑ってもこれが最後だ。健闘を祈るよ」 ハルヒ「あたしじゃなくて、神様に祈っておいてよ……」 鈴羽「世界の創造主のこと? 君はこれから神を冒涜しにいくのに?」 ハルヒ「……そうだったわね」 ハルヒ(結局未来からのメールは受信できなかったから、これからあたしが何をすべきなのかは全くわからない) ハルヒ(神様が作ったこの世界の仕組みを破壊するには……どうしたらいいの……) 24: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 01:50:41.03 :lwx2gmqL0 2004.02.13 (Fri) 15:40 通学路 ハルヒ(阿万音さんは『β´世界線はあたしが作った』って言ってた。比ゆなのかも知れないけど、それならあたしには神に匹敵する特別な力があるのかもしれない、なんてね) ハルヒ(そもそもどうしてあたしはβ´世界線なんて作ったの。キョンを救うため? なんで?) ハルヒ(だいだい、キョンは何があって猫状態になっちゃったのよ。生きてるか死んでるか半々だなんていう不思議属性を持っちゃって) ハルヒ(キョンが死に際におまじないを使ったからこんなことになった? でもあんなテキトーなおまじないに何の不思議パワーも無いはず) 『答えはいつも私の胸に』 ハルヒ(なんでだろ……。キョンを選んだのは、あたしのほう?) ハルヒ(ここまで来たから……もう、止まらない。それは、運命様から決められたけど……) ハルヒ(なら……。感じるまま、感じることだけをするしかない) 『答えはいつも私の胸に』 ハルヒ(……胸に何があるってのよ。あたしの心に、何があるの……!?) ハルヒ(い、痛い……あ、頭が、割れ―――――――――――――――― 30: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 20:30:29.88 :lwx2gmqL0 ――――――――――――――――――――――――― ねえ、あんた。宇宙人、いると思う? いるんじゃねーの じゃあ、未来人は? まあ、いてもおかしくはないな 超能力者なら? 配り歩くほどいるだろうよ 異世界人は? それはまだ知り合ってないな ジョン・スミス。匿名希望ってことにしといてくれ 世界を大いに盛り上げるためのジョン・スミスをよろしく! 31: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 20:32:38.01 :lwx2gmqL0 曜日で髪型変えるのは宇宙人対策か? 結局のところ、人間はそこにあるもので満足しなければならないのさ あのさ、涼宮。お前『しあわせの青い鳥』って話知ってるか? いつだったかのお前のポニーテールはそりゃもう反則なまでに似合ってたぞ 実は宇宙人も未来人も超能力者も、思いも寄らぬ身近にいるんだよ 俺の課題はまだ終わってねえ! ちっとも面白くない。つまらん。朝比奈さんはお前のオモチャじゃねえぞ それは彦星と織姫宛のメッセージだ。内容はたぶん“わたしはここにいる“ 心配かけたようだな。すまなかった 『ハルヒ、ここで寝ていいか。一人だと不安で眠れなくてな。お前のそばなら安心だ。いいだろう、な?』 ただただ、ありがたい。本気でそう思うんだ。 進級だけは無事にしたいもんだ 101匹ハムスター早つかみ大会とかじゃないだろうな この1年、団長ご苦労様。これからもご贔屓に頼むぜ 32: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 20:34:06.51 :lwx2gmqL0 そうかい やれやれ おいバカハルヒ ――――新生SOS団の旗揚げを、高らかに宣言しようじゃないか 33: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 20:35:26.18 :lwx2gmqL0 ―――――――――――……」 ハルヒ(……どうしてこんなにも大切な記憶を忘れていたんだろう)ポロポロ ハルヒ(あたしの人生に必要不可欠な、かけがえのない記憶)グスッ ハルヒ(とっても大切な人の記憶)グシグシ ハルヒ(ふふっ、柄でもないけど愛してたのかもね。あたし) ハルヒ(人間が神の領域に近づくためのネオプラトニズムの正体。それは) ハルヒ(……もう、振り向かない)タッ! キョン「それで、どの辺で失くしたんだ?」 キョン妹「グスッ……グスン……うぇぇぇぇん……」 キョン「しょうがないな、ほら。お兄ちゃんが見つけてやるから」 キョン妹「ヒグッ……うん……」 34: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 20:37:32.47 :lwx2gmqL0 ハルヒ(なんだ、簡単なことじゃない。キョンの命を救うには)タッタッ ハルヒ(あいつにちゃんと伝えないとね。こんなあたしと一緒に居てくれて、ありがとうって)タッタッ ハルヒ(楽しかったよって。大好きだよって)タッタッ ハルヒ(あたしは、あんたがしてくれたことをそのままお返しすればいいだけだったんだ)タッタッ ハルヒ(今年の4月、あたしが部室の外から地面に落ちていく夢……これは一体誰の記憶なんだろう)タッタッ ハルヒ(小)「待ちなさい!!!!!!」 キョン「!?」クルッ キョン「あっ」ズルッ ハルヒ(あたしは知っている。こいつが空へと手を伸ばすことを)ダッ!! 35: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 20:38:58.18 :lwx2gmqL0 ハルヒ(だったら……、その手をつかんであげればいい!) ハルヒ「キョン!!」 ガシッ!! キョン「えっ」 ヒュー ハルヒ(あとはあたしが下敷きになって、こいつの小さい体を衝撃から守ってあげるだけ) ハルヒ(神の力は全部収束の破壊に回すわ。あたしは、あたしの力だけでこいつを助ける) ハルヒ(もちろん青白い光なんて無い。だってあたしは意識的にソレを操れない) ハルヒ(あなたの命を救うには、あたしの命を差し出せばいい) ハルヒ(じゃぁね、キョン。今までありがとう)ニコ ハルヒ(……また会えるよね) ……ドンッ ――――――――― ―――― ―― 36: ◆/CNkusgt9A:2015/08/22(土) 20:41:18.77 :lwx2gmqL0 D 1.129848% 2004.02.13 (Fri) 15:30 ドブ キョン(……痛え。死ぬほど痛え。ああ、俺生きてるのか。正直死んだかと思った) キョン(よく助かったな。あれか、おまじないのおかげか。ハハ、まさかこの俺が神秘体験を経験するとは。このタイミングでちょっと余所行きの服を着た40代くらいのオバちゃんから『あなたは神を信じますか』なんて言われた日にはやたらと小奇麗な会館にホイホイついて行っちまうかもしれない) キョン妹「お兄ちゃん!? おにいちゃぁぁぁぁ……うえぇぇぇぇぇぇぇ……」グスッ キョン「俺は大丈夫だー! だが脚をやられたみたいで動けないー! 近くに大人が居たら呼んできてくれー!」 キョン妹「う、うん!! だれか、たすけてー!! だれかー!!」 キョン(脚がパックリイッちまってるが命に別状は無さそうだ。入院ってことになれば明日はクラスの女子どもから大量の義理チョコをもらえるかもしれないという俗物超特急なことを考えるくらいには余裕があるからな) キョン(しかし、これは一体誰の仕業だろうね。あの妙に頭に残る声の主か? あるいは、ホントに異世界から救いの手が伸びたのかもしれない。否定はできないぜ? あるってことを証明できないんだからな。未知論証、悪魔の証明ってやつさ) キョン(もしそんな不思議なやつが居るんだったらいつかそのツラを拝んでみたいもんだ。場合によっちゃ雪の降る日に笠を被せる程度には信心深くなってやらんこともない) キョン(ともかく助かった。色々問題は起こるだろうが、あとは成り行きに任せよう。なに、未来のことは思い悩んでも仕方ない。命がある限りはな)…