79:本当にあった怖い名無し[sage]2013/01/08(火) 14:57:16.61 ID:RkLWWCD/0長い話になるよ。まとめようと思っても、なんか言い足りないくらいでさ。頭良くなくて、デブなやつがいたとするでしょ。そいつがもし、小学生で、大人が驚くほど歌が上手だったらどう育つと思う?一つの例だけど。僕の場合、歌を拠り所にして、歌に人生賭けたいと思うほどの大人に育った。高卒で、母と取引をして上京、上京に反対してる伯父を母にとめてもらって、実家の支援なしで突っ走ったよ。高校時代からバイトして溜めた、三十万ぽっち握りしめてね。不動産屋で実家に連絡とられると、伯父が出たら連れ戻したいなんて言われたりして。それでもどうにか、事情を説明して母と連絡とってもらってさ。で、実家の支援が受けられないから、どんな問題があってもいいから、安い部屋をって頼み込んで。カプセルホテルで三週間くらいすごして、ようやくみつけたのが、すさまじいアパートだった。場所は都庁が見えるとこ。渋谷区なんだけどね。ちょっと出たとこの通りからほんと都庁が見えるのね。とりあえず、物件下見にいったときに、なんかものっすごい寒気したの。寒気。当日はうららかな春の見本みたいな日だったのよ。その部屋日当たりもいいのよ。つきそいの担当者はアパートの門の前で、鍵だけ渡してみてきてくれって始末。郵便受け見ると、一階二階にそれぞれ三室あるはずなのに、埋まってるのは下だけ。で、階段上る途中で、二階のどこかの部屋から、足音がきこえたような気がする。とりあえず手近な扉からあけたら、なんか誰かいたような気がする。部屋はいって即、となりの部屋との境となってる壁の四隅にね。木製の板に見慣れない模様が刻まれてるようなのが、釘でうちつけられてるわけ。で、全部の部屋みてまわっておりてきたら、丁度下の十人のくたびれたおばさまと鉢合わせ。鍵もってる姿みて、担当者がいるのみて、挨拶もかわさないうちに。「ひょっとして二階に住むの検討してるの?やめといたほうがいいわ。悪いこと言わないから」なんてひそめもしない声で言って、ノシノシ歩いて行く。「えーと、今のって二階に人が入ると、うるさくなるからってことですかね?」「いえ、ご希望どおりに、問題がいろいろとあるかわりに家賃一万円のお部屋ですので」…