1: 匿名 2026/08/05(水) 23:17:18 Online(プレジデントオンライン)「一流のお金持ち」は銀座の高級店には見向きもしない…"本物"を知る富裕層が行きつく"究極のスシ"の正体「本物の豊かさ」とはなにか。富裕層マーケティングを長く手掛ける西田理一郎さんは「“寿司屋の選び方”という一つのレンズを通すことで、答えが見えてくる。海外の高級寿司屋で一晩数百万円を溶かす“新興の富裕層”がいる一方、まったく別の選択をする富裕層もいる。見栄やステータスでの消費をとうの昔に卒業し、成熟の域に達したトップエリートたちが行きついたのは、意外な場所だった」という――。彼らが冬になると、新幹線やプライベートジェットに乗ってまでわざわざ目指す場所がある。それが、富山県の氷見をはじめとする地方の港町の鮨屋である。富山県には、標高3000m級の立山連峰がそびえ立ち、そこからわずか数十kmという極めて短い距離で、水深1000m以上にも達する富山湾の深海へと急激に落ち込んでいく特異な地形がある。冬になり、立山連峰に降り積もった大量の雪は、やがて雪解け水となり、広大な森林の豊かな腐葉土を通ってたっぷりと有機質(ミネラル)を蓄えながら、海へと一気に流れ込んでいく。このミネラル豊富な雪解け水が、富山湾の複雑な海底谷の地形と交わり、プランクトンを爆発的に発生させる。そして、その豊富なエサを求めて、ブリをはじめとする多種多様な魚たちが定置網に飛び込んでくる。成熟した富裕層たちは、この地球科学的、あるいは地理学的なメカニズムという「圧倒的な情報(コンテクスト)」を事前にインプットしている。その上で、冷たい冬の空気を感じながら富山のカウンターに座る。「なるほど、あの雪山から流れ込んだ水が、この脂の乗った寒ブリを育てたのか」と、大自然のエネルギーの循環を脳内で立体的に想像し、職人の丁寧な仕事に敬意を払いながら、その一貫を口に運ぶ。彼らは舌の上の味蕾だけで味を判断しているのではない。圧倒的な知識と情報、そしてその土地の空気感という「文脈」を総動員して、「脳で理解しながら食べている」のである。これこそが、お金だけでは決して到達できない、教養と知的好奇心に裏打ちされた「超一流の知的ガストロノミーツーリズム」の真髄だ。…