
1: 王子 ★ f0rV9GC49 2026-06-30 15:34:40 スコア以上の“差”を痛感させられる敗北だった。現地時間6月29日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦。ブラジル代表との試合に臨んだ日本代表は、1−2で敗れた。 史上初のベスト8を超え、「優勝」を目指した挑戦は、またも決勝トーナメントの初戦で潰えた。 試合後に「これまでで最も完成度の高い試合だった」と振り返った敵将カルロ・アンチェロッティの言葉を思えば、ブラジルにとっても、想定内の展開だったのかもしれない。 29分に見事なインターセプトから敵陣を突破した佐野海舟のミドルシュートで先制した日本は、前半はタイトな守備と組織だったブロックの形成で応戦。ブラジル攻撃陣に決定機らしい場面をほとんど作らせなかった。しかし、1-0とリードした後半まで集中力は持続しなかった。 56分にカゼミーロに同点弾を決められてから、ワンサイドゲームでボールを回された日本守備陣は、ほぼ4トップとなり、幅を使った揺さぶりを展開するブラジルの波状攻撃に翻弄された。そして後半アディショナルタイム5分にガブリエル・マルティネッリに痛恨の決勝弾を献上。点差こそ僅差だったが、ブラジルのボール支配率69%、デュエル勝利率55%、ゴール期待値1.73というスタッツを見れば、内容でも負けていた試合だったと言えよう。 先制しながら優位に試合を進められなかった日本。多くの海外組を擁し、個人スキルの上積みも進んできた中で、一体何がサムライブルーには足りないのか。英放送局『ITV』のハイライト番組内にゲスト解説として参加した元オーストラリア代表監督のアンジェ・ポステコグルー氏は「深く守るのは良いが、相手にチャンスを与え続けていた。誰もボールにプレッシャーをかけられず、自由にプレーさせ過ぎていた」と単刀直入に指摘。そして、「日本にとっては胸が張り裂けるような結果だろうね。今の彼らは、決勝トーナメントの壁を突破しなければならないと本気で感じているからだ」と続けた。 かつてJリーグの横浜F・マリノスを指揮し、“日本人の気質”は心得ている。だからこそ、世界の壁に阻まれ続ける代表に思うところがある。 「偉大なチームは勝つ方法を必ず見つける。日本が到達しなきゃいけないのはそこだ。彼らの強みはインテンシティの強度だ。中盤でボールを奪えば、先制ゴールの場面のように、一気に相手を追い越して、スペースを突ける脚力がある。しかし、そこからが問題なんだ。今日の試合で日本は引いてはいけなかった。なぜなら過去にも彼らは同じような経験をしているからだ。2018年のベルギー戦では2-0、2022年のクロアチア戦は1-0でいずれもリードしていたが、逆転されている」 どうしても、守り一辺倒の戦いになってしまう。その日本の“癖”を断じたポステコグルー氏は、「今日もペースを調整しながら、プレスをかけ続けられれば、ブラジルを最後まで苦しめられたはずだ」とバッサリ。愛する日本へのもどかしさを口にした。 どうすれば、決勝トーナメントでの勝利を手にできるのか――。次の4年間に残った課題の解消は簡単ではない。…