
1: 七波羅探題 ★ 2026/06/21(日) 09:29:11 ID:37+r5Zt49.net 札仙広福の勢力圏 札仙広福の都市構造の違いは、それぞれの勢力圏、すなわちその都市と結びつきの強い地域の広がりにも表れている。 ここでは、人口移動から都市の勢力圏を見てみることにしよう。 それぞれの都市への転入者が5%以上存在するエリアを、仮にそれぞれの都市の5%勢力圏と呼ぶことにしよう。 5%という値に特別な意味はないが、ここで区切ると、おおむね札仙福の勢力圏が北海道・東北・九州と一致する。 特に札幌は北海道内でのシェアが高く、ほぼ全域で10%以上となっている。 しかし、広島の5%勢力圏は広島県・島根県と山口県東部に広がるのみで、中四国どころか、中国地方においても福岡や仙台ほどの影響力を持てていない。 中国地方には広島だけでなく、人口70万人を擁する岡山市が存在し、ちょうど県境で勢力圏を二分している。 また、大阪や福岡という大都市圏に東西を挟まれているため、人口移動において広島の勢力圏はごくわずかに留まってしまっている。 20代前半での移動は主に就職によるものだが、それより若い年代でも多くの人が移動をするきっかけがある。 大学進学である。 図2-10は、それぞれの都道府県にある高校から、自県以外でどの県の大学に進学する人が最も多いかを示したものである。 いくつかエリアが分かれており、一般的な地方ブロックと重なるものもあれば、そうでないものもある。 最も広い範囲から人を集めるのは、やはり東京都だ。 関東一円だけでなく、東海や東北へもその勢力圏を広げている。 関東に至っては、群馬県以外はすべて自県よりも東京へ進学する人のほうが多いという有り様だ。 宮城県・愛知県・福岡県といった各地方の中心県の場合、その地方に他に有力な県がないために2番手が東京になることが多い。 他県との距離が遠い北海道や沖縄県の場合は、どうせ他県に行くなら中途半端に近い場所よりも東京を選ぶ人が多いということだろう。 一方の大阪は、関西に加えて中四国からも学生を集めている。 しかし、大学という点では大阪に匹敵するくらい京都も中心性が高く、滋賀と福井は京都のテリトリーに入っている。 東西の境界にあたる中部地方では、愛知県と石川県において、東京が自県に次ぐ第2位の進学先となっている。 札仙広福が所在する各県について見ると、その勢力圏は県ごとにかなりの差がある。 福岡と宮城はそれぞれ九州・東北での中心的な位置を占めており、福岡は山口も勢力圏に収めている。 北海道は勢力圏こそ自県に限られるものの、自県進学率は愛知県についで全国2位(67.3%)であり、福岡(65.1%)よりも高い。 しかし、広島は大阪と福岡に挟まれているせいか、中四国の中でも島根と愛媛の2県でしか最多となっていない。 自県進学率も、53.3%とほかの3県より低い水準に留まっている。 図2-10 FRAU 6/20 なぜ多くの人が東京の大学に進学するのか…統計地図が明らかにする「興味深い事実」日本は「東西」で語れるのか、「中部地方」は存在するのか、何が「裏日本」をつくったのか……新刊『新しい日本地理』では、大量の統計地図から私たちが実は知らない〈この国のかたち〉を明らかにする。FRaU | 講談社…