1: 冬月記者 ★ 2025/07/08(火) 23:43:41.54 ID:cwSUb4aN9 「カズ祭り」は大成功だった。JFLアトレチコ鈴鹿は7月6日、ホーム三重交通Gスポーツの杜で行われたヴィアティン三重戦を「三浦知良選手プロ40周年特別記念試合」として開催。 クラブ史上最多の4917人のファンを集め、カズ人気の高さとクラブとしての力をアピールした。試合は劇的な展開で3-3の引き分け、夢のJ3昇格へ貴重な経験を積んだ。 「大事な前半戦最終戦にもかかわらず、個人を祝うイベントを兼ねた試合にしていただき、感謝しています」とカズは試合後の会見で話した。 リーグの公式戦に乗っかった形の「記念試合」。鈴鹿の斉藤浩史オーナーは「クラブとして素晴らしい経験ができた」と、満足そうに満員のスタンドを見上げて言った。 特別な試合だった。リーグ公式戦にスポンサー名や「市民デー」などの冠が付くことは珍しくないが、選手個人の名前が冠になるのは異例中の異例。過去に例のないプロ生活の「40周年」を記念した試合だった。 クラブが今年プロ生活40年目を迎えたカズを祝うイベントを考えたのがきっかけ。シーズン折り返しとなる前半戦最終節の「三重ダービー」を盛り上げたい狙いから「記念試合」のプランが浮上した。 試合は「presented by コスモヘルス」として、健康サービス企業の「コスモヘルス」が協力。クラブをサポートする他のスポンサーも賛同したという。カズ自身も「メインのコスモヘルスさんをはじめ、たくさんのスポンサーさんの協力のおかげ」と感謝した。 先着2000人に記念のシャツを配布し、盛りだくさんのイベントも準備された。試合前にはカズと親交の厚い北沢豪(56)、前園真聖(51)、松井大輔(44)の元日本代表各氏がトークショーでカズにエール。 「カズ・ミュージアム」としてプロ40年間の年譜や歴代のユニホームなどのコレクションも展示された。 試合前のセレモニーでは、カズの母・由子さんが花束を贈呈。カズがブラジルに渡る前、当時日本リーグの本田技研監督として中学を卒業したカズを預かった桑原勝義前JFL理事長も祝福に駆けつけた。 試合開始の数時間前から周囲には大渋滞が起きた。開場前から多くのファンが並び、3300人収容のメインスタンドは満席。芝生席を合わせて観客は4917人を数えた。 鈴鹿ポイントゲッターズ時代、カズが加入した22年開幕戦の4620人を塗り替えるクラブ史上最多記録。三重県内のサッカー公式戦でも過去に例のない数だという。 前節まで1試合あたりの平均観客数は670人だったから、実に7倍強。カズ人気はもちろんだが、営業努力も大きかった。 「それぞれのスタッフの力が大きい」と斉藤オーナーが言えば、カズも「クラブに関わるみんなが頑張ってくれた結果。プロフェッショナルとして、いい経験をしたんじゃないかと思う」と話した。 この日の対戦相手は、同じ三重県がホームのヴィアティン三重。Jクラブ不在県の三重から初のJリーグ入りを目指して、ともに6月末にはJ3ライセンスを申請しているライバルだが、観客数では大きく離されている。 三重の前期1試合平均は2198人。国立競技場開催で平均2973人を集めたクリアソン新宿に次ぐ数だ。 J3昇格へは2位以内(1位は自動昇格、2位は入れ替え戦)が条件になる。順位の次に大きなハードルとなるのが観客数。前期で平均2000人以上の条件をクリアしているのは新宿と三重だけ。前期8位の鈴鹿(三重は10位)はライセンスが取得でき、順位で巻き返したとしても観客数で及ばない。だからこそ、この日の経験が貴重になる。 カズは満員のスタンドに何度も手を振り「アトレチコは認知さてれているかと言えば、まだまだ足りない部分がある。ただ、5000人近く集まってもらえるポテンシャルがこの街にはある」と満足気に話した。 「クラブとしてこれを積み重ねていって、鈴鹿、三重県の中で愛されるようにしていければ」と、クラブの未来を見つめて話していた。 関連スレッド 【サッカー】カズ・三浦知良、JFL最年長出場記録を58歳130日に更新! 前半で退きゴールならず 『プロ40周年特別記念試合』で今季初先発 引用元:…