見つけるたびに注意するんだけど、注意した時に機嫌が悪かったりすると怒鳴り返されたりする。で、ある時、そのティッシュがフワッと広がってて中の痰が見えてたんだけど、なんか赤いものが混じってた。血痰?と思って、汚いけどよく見たら多分間違いない。それで夫に見せて「血が混じってるってヤバくない?病院行った方がいいよ」って言ったのね。そしたら「煙草の吸い過ぎで喉が切れたんだよ」って言ってのんびりしてる。「だったら煙草止めなさいよ。身体に良いわけないんだし」って言っても「うるさい」って。こうなるともう、何を言っても聞かない人だから気になりながらもその時は黙ったんだ。でも頭の隅でずっと気になって、そういえば最近風邪でもなさそうなのに変に咳してるしなんか嫌な予感がしてその後病院行ってこいって何度も勧めたの。怒鳴られても怒鳴られても。夫の会社は毎年11月~12月あたりに健診があるんだけど、前回(一昨年)はなんともなくて、血痰が出たのは翌年の夏頃。夫は自分ではあまり自覚症状的なものが無いらしく、次の健診で十分だって言いもうどうなっても知らないからね!って言って、それ以降は本当に放っておいた。そしたら暮れの健診、結果が出たのは今年に入ってすぐだけど、要精検とでた。大学病院に連れて行ってあれこれ検査してる間、「俺大丈夫だよな?大丈夫だよな?」ってぶるぶる震えてんの。結果、まだ40代、ものすごく進行が早いらしくて終末期の肺がんだって。夏の時点で検査受けてたらどうだったかは分からないけど、今よりは望みはあったはず。震えてる夫を見て、ものすごく冷ややかな自分の心に驚いている。夫が氏ぬかもしれない、いや近々氏ぬ・・・でもちっともショックじゃないんだ。それみたことか、って思ってしまった。そして頭の中で、夫が氏んだあとの生活、娘を大学にやるまでの費用はどうしよう、家のローンはチャラになるし、生命保険は確かこれぐらい出るはず、・・・なんとかなるか。そんなことばかり考えてる。もっと恐ろしいことに、今の私は夫が氏んだあとの生活を楽しみにしてる。やっとあの男尊女卑野郎から解放される。離婚せずに我慢して良かったって。…