1: 2026/05/24(日) 19:52:12.20 ID:Ceo8C56v 31歳の女性に見つかった子宮頸がん 1951年1月、アメリカ東部メリーランド州ボルチモアで、31歳のアフリカ系アメリカ人女性ヘンリエッタ・ラックスは、体の異変を訴えて市内の病院を訪れた。当時のアメリカ南部や東部では、黒人が十分な医療を受けられる場所は限られていた。 ボルチモアにあるジョンズ・ホプキンス病院は、黒人患者を受け入れていた数少ない大病院の一つであり、彼女もそこで診察を受けることになったのである。 ヘンリエッタは1920年、バージニア州のロアノークに生まれた。 幼いころに母を亡くして親族に預けられ、タバコ農場で働きながら育った。やがて同じ親族の家で育ったデイヴィッド・ラックスと結婚し、夫とともにメリーランド州へ移り住み、5人の子どもに恵まれた。 彼女が病院を訪れたのは、体の奥に「しこり」のような異変を感じていたからだった。前年の1950年に末子を出産していたが、その後も出血や痛みに悩まされていた。診察の結果、ヘンリエッタは子宮頸がんと診断されて放射線治療を受けることになったが、その過程で腫瘍の一部が採取され、研究室へ送られた。 現在なら患者への説明や同意が必要になる場面だが、1951年当時、採取された組織を研究に使うことについて、患者本人へ詳しく知らせる仕組みはほとんど整っていなかった。 死後も増え続けた「HeLa細胞」…