1: 名無しブレイド 2021/12/02(木) 23:46:56.70 竹斎(1809~1882年)は、伊勢商人竹川家に生まれた。 近江の矢野守祐から神足歩行術を習ったという。 神足歩行術とは、 1日何千里も飛ぶように歩いて、少しも疲れない術であったという。 天狗の術とも言われ、山で修業する山伏が伝えていたもので、 近江商人や伊賀や甲賀の忍者たちもこの術を使って、全国を旅して情報を集めていたらしい。 伊勢商人の竹斎も旅のために歩行術を習ったのだろう。 (海野弘著『江戸ふしぎ草子』より) 2:名無しブレイド2021/12/02(木) 23:47:04.51ある時、竹斎が江戸の店(支店?)に大至急手紙を届けたい用があり、飛脚屋を呼んだ。飛脚屋が言うには、特別の早使でたった3日で届けましょう、その代わり5両かかりますと。この3日というもの、何人かが交代で引継ぎ走ってのことなのだが、竹斎は、だったら私一人でひとっ走りしてきたほうがいい、と言って、翌朝伊勢を立ち3日で江戸を往復して伊勢に戻ってきたという。…