
1: 少考さん ★ 2026/04/05(日) 11:20:46 ID:8d2XVXp19 伊藤昌亮さん雨宮処凛さんと考えた 「あいまいな弱者」の自己責任論:朝日新聞 2026年4月5日 6時30分 有料記事 進行・構成 真鍋弘樹 対立軸を乗り越え、対話の広場をつくる 近年の日本社会では、政治的な立場や経済的格差、世代、ジェンダーなどによって様々な対立軸が生まれています。 そんな違いを乗り越え、私たちの社会のありようを考える「対話の広場」をつくるにはどうしたらいいのか。 ネットの動向や社会運動に詳しい社会学者の伊藤昌亮さん、反貧困活動をしている作家の雨宮処凛さんと、朝日新聞フォーラム編集長の真鍋弘樹が、年度の初めに考えました。 「さなちゃん可愛い~」のショート動画ポリティクス 真鍋 いまの日本で、どうすれば建設的な対話ができるのか。 格差や政治的立場などの分断を乗り越えて「フォーラム=議論の場」を成り立たせるすべを考えるうえで、まずは直近の2月の総選挙の結果についてどう思いますか。 雨宮 私が感じたのは、「この閉塞(へいそく)感を何とか打破して欲しい」という有権者の悲願です。 それを背景に高市早苗首相は「キャラ変」し、こわもてのイメージから一転、ポジティブな雰囲気を出すことに奇跡的に成功しました。 しかし、現実には実のある政策論争があったわけではなく、TikTokやYouTubeなどのSNSで脳に直接訴えかけるような感覚的なショート動画が広がった。 「さなちゃん可愛い~」というような切り抜き動画が若い世代でも拡散されて、単純接触効果で好意が醸成されていく怖さを感じました。 私もよく、フィギュアスケートのりくりゅうペアや子ザルのパンチ君の動画を見てひとり泣く、といった無為な時間を過ごし、動画の相手に好感を抱いているので、それも理解できるのですが。 伊藤 自民党の圧勝は、一昨年の都知事選での石丸伸二氏の高得票や兵庫県知事選での斎藤元彦氏の再選、国政選挙での国民民主党と参政党の支持拡大などに共通した現象だと思います。 2000年代の小泉純一郎元首相の人気は、一言で言い切る言葉がテレビによって拡散する「テレポリティクス」と言われました。 今はアテンションエコノミー(関心経済)によって匿名の発信者による動画コンテンツが影響力を持つ「ショート動画ポリティクス」です。 いま起きているのは政治現象ではなく、一種の社会現象と見た方がいい。 私は高市氏の動画をずっと追ってきたのですが、あれはもはや政策ではなく、生き方や心情を語る「自己啓発」ビデオです。 停滞した社会の中で、「頑張れ」「成長しろ」と励ましてくれる。 高市氏が言う積極財政という言葉は、ポジティブシンキングの言い換えぐらいの意味で受け止められているのだと思います。 雨宮 そうですね。 頑張っても収入は増えず、それでも頑張らないといけない。 カンフル剤のように高市氏の動画が受け止められた。 「働いて働いて働いて」という言葉や、政治家2世でなく女性初の首相になったという点に共感した人も多いのではないでしょうか。 意識していたかどうかは分かりませんが、高市氏の選挙運動は、そんな人たちに刺さった。 真鍋 選挙運動がコンテンツとして、あるいはライブのような感覚で消費されているということでしょうか。 新聞記者として長く選挙取材をしてきましたが、かつてのように地元の後援会や労働組合、支持層に働きかけて「一票一票積み上げる」手法が機能しなくなっている。 どれだけ支持者に電話をかけても、ネットの「風」で全てが吹き飛んでしまう。 ショート動画に政治がハックされ、選挙の姿が根本から変質してしまったようです。 「強い言葉」に直接結びつくバラバラな個人 伊藤 地縁や労組といった中間団体が弱体化し、SNSのインフルエンサーや動画切り抜き職人が作る「強い言葉」に人々が直接結びついてしまった。 これまでの政治を知っている世代との間に分断が生じています。 雨宮 反貧困活動で生活に困窮している人の話をよく聞きます。 非正規雇用を転々とし、頼れる企業も労組もない。 みんなで連帯して何かを勝ち取ろうというような運動には、宇宙旅行よりもリアリティーを感じられない現実がある。 17年前の年越し派遣村では、自分たちは社会構造の犠牲者であり、小泉政権から続く新自由主義的な改革こそが「共通の敵」だという感覚をみんな持っていました。 しかし最近では、生活困窮者の相談会などでも「自分は、ここにいるような怠け者とは違います」などと言う人がいる。 苦しいのは個人のせいだ、という自己責任論が極まっている印象です。 (略) ※全文はソースで 伊藤昌亮さん雨宮処凛さんと考えた 「あいまいな弱者」の自己責任論:朝日新聞■対立軸を乗り越え、対話の広場をつくる 近年の日本社会では、政治的な立場や経済的格差、世代、ジェンダーなどによって様々な対立軸が生まれています。そんな違いを乗り越え、私たちの社会のありようを考える「対…朝日新聞…