1 : 「うねりの力で、一気に転覆した。本当に見たことのない高波だった」 静かな口調でしたが、言葉には恐怖と深い後悔がにじんでいました。修学旅行中の高校生らを乗せたボートが転覆し、2人が死亡した事故。海の上で一体何が起きていたのか。当時「平和丸」に乗っていて救助された乗組員が、重い口を開きました。 RBCの取材に答えたのは、転覆した2隻「不屈」と「平和丸」のうち、平和丸に乗っていた乗組員です。 (中略) 最初に「不屈」が転覆。救助に向かった「平和丸」も2分後、同じ悲劇に見舞われます。 そのわずか2分の間に、「不屈」はうねりでリーフの方へ流されていました。救助に向かった「平和丸」は、流された先の現場で、予想をはるかに超える高波に襲われたのです。 「うねりの力で一気に横倒しになる形。水が船内に入るというよりは、うねりの力で一気に」 転覆と同時に、乗っていた21人は海へ投げ出されました。ライフジャケットは全員が着用していて、次々と押し寄せるうねりに何度も海中へ引き込まれながら、なんとか転覆した船体にしがみついていました。 犠牲となったのは、「不屈」の転覆に気づいて救助に向かった「平和丸」に乗り、さらなる転覆で船内に取り残されてしまった女子生徒でした。 「漁港にみんな着いてから、1人いないってことが分かった時点で捜索に行っているようだった。もっと亡くなった方がいてもおかしくない、そういう事故だったのは間違いない」 もし平和丸が直接救助に向かわず、海上保安庁に救助を要請していたらどうなっていたか。少なくともこの生徒は死なずに済んだかもしれませんでした。 平和丸の乗組員は、強い後悔を語りました。 「引き返すべきだった。すごく後悔しています。今だったら、気持ちをこらえて、すぐに海上保安庁の方に助けを呼びに行く選択をすると思う」 全文はソースで…