ステージレポート:西野亮廣氏の語りから始まる親子初共演のランウェイ 『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』とecmile.によるスペシャルコラボレーションステージは、西野亮廣(キングコング)氏による語りから幕を開けました。ドレスを纏うモデルとして梶原叶渚氏が登場し、さらに親子2人でのイベント初共演となる梶原雄太氏がエスコート役としてサプライズ登場いたしました。 叶渚氏が着用したのは、ecmile.代表兼デザイナーの北村風優氏が、プペルの世界観に共鳴し制作した「世界に一着だけのドレス」です。終盤には北村氏も登壇し、衣装に込められた「廃材の可能性」について語りました。 廃材100%で制作された、“異端な奇跡の一着” ファッション業界では、大量生産・大量廃棄といった構造的な課題が指摘されており、衣服の生産過程で生まれる端材や未活用素材の扱いもその一つとされています。ecmile.は、「可愛いと思って手に取ったものが、人や地球に少しだけやさしい選択だった」という思想のもと、ファッションとしての魅力を起点に社会課題に向き合うものづくりに取り組んできました。 今回のドレスは、その思想を象徴する取り組みとして制作されたものです。 本ドレスの生地は、ecmile.の生産工程で発生した端材のみを使用して制作されています。新たな生地を一切使用せず、糸やファスナーなどの副資材に至るまで廃材由来の素材を採用いたしました。素材に制約がある中でも、ファッションとしてのデザイン性を成立させることに挑戦しています。 1ステージで3つの姿に変化するドレス 今回披露されたドレスは、ランウェイの中で3つの姿へと変化する構造で制作されています。 1. OPP袋のみで制作されたプラスチックドレス 1着目は、新品の在庫商品を包むために使用されるOPP袋のみで制作されたドレスです。本来であれば商品を保護するために使用され、その役目を終えると廃棄されてしまうことも多い素材を、透明な質感を活かし、プラスチック素材のみで構成されたドレスとして再構築いたしました。 2. 廃材を詰め込んだ“宝箱”のドレス 2着目は、バルーンスカート部分にさまざまな端材やパーツを詰め込んだ“宝箱”のようなドレスです。服づくりの過程では、小さすぎる端切れ、印刷がズレて使えなくなったタグ、量産の中で余った予備ボタンなど、使われないまま残るものが生まれます。これらは通常、「使えなかったもの」として手放されてきました。このドレスは、ゴミを再利用した服ではなく、価値を信じ続ける宝探しの過程をかたちにしたものです。 3. 端材を“リボン”として再構築したドレス 3着目は、残反生地を中心に仕立て、裾にさまざまな素材の端材で作られたリボンを連ねたドレスです。使用されている素材はすべて、ecmile.の服づくりの過程や、その周りで生まれてきたものです。本来であれば工場がお金を払って処分する「産業廃棄物」とされる端材を、このドレスではすべて「リボン」に再構築いたしました。それぞれの素材が持つ背景や物語を結び直し、ひとつのドレスとして形にしています。 協賛・技術協力 本ドレスの制作にあたり、素材・技術の専門性を持つ以下の企業より、貴重な未活用資産のご提供をいただきました。 株式会社オーティーエス様 提供素材:新規事業用に保管されていた未使用のレース生地 協力の背景:社内に保管されていた未活用素材が提供され、ドレスの装飾および構造部分に使用されました。 三洋ライフマテリアル株式会社様 提供素材:廃盤となり、倉庫に保管されていた家庭用グルーガン 協力の背景:「OPPドレス」の接着という特殊な工程に対し、素材分野の専門企業としてご協力いただきました。本来であれば廃棄されるはずだった資材が、造形を支える重要な素材として提供されています。 株式会社HOZUBAG様 提供素材:活用方法が決まっておらず、ストックされていた「ワイヤー」 協力の背景:アップサイクルを行う同ブランドにおいても活用方法を模索していた素材が、本ドレスの「シルエットを美しく保つための構造素材」として活用されました。 本プロジェクトでは上記の企業様のほかにも、糸や副資材など、さまざまな素材を提供してくださった企業・関係者の協力により制作が実現しています。 今後の展望 ecmile.では、今回のプロジェクトを通じて、端材や残反を“可愛い”という視点で生まれ変わらせる新たな可能性を広げていきたいと考えています。今後も、デザインとしての魅力を大切にしながら、“可愛い”を起点に社会課題に向き合うものづくりを続け、サステナブルなファッションの新しい選択肢を提案していく方針です。 コメント 株式会社tashidelek. 代表 / ecmile. デザイナー 北村 風優氏 「服づくりの中では、どうしても使われないまま残ってしまう素材が必ず生まれます。今回のドレスは、ファッションとしての魅力を大切にしながら、結果として社会課題にもつながる表現を目指して制作いたしました。 『映画 えんとつ町のプペル』に登場する“ゴミ人間”が、『バケモノ』だと知られ異端者扱いされながらも、その存在の中から友情や希望、新しい可能性が見出されていくように、端材や残反といった『廃材』も、本来価値がないものとして扱われてきた素材ですが、その中にもまだ見えていない可能性があるのではないかと感じています。今回のドレスは、そんな想いがどこか重なるものとして生まれました。これから先も、おしゃれを楽しむ世界を続けていくために。このドレスが、捨てられるはずだった素材の可能性や、端材や残反の存在を知るきっかけになれば嬉しいです。」 北村風優 プロフィール 北村 風優 / Fuyu Kitamura 大学在学中よりアパレルブランドにて販売員としてキャリアをスタートし、副店長を経て正社員に昇格。本部EC運用担当としてECサイトの運営やSNSマーケティングに携わるなど、販売からデジタル領域まで幅広く経験されています。 キャリアを通じて、ファストファッションによる大量生産・大量廃棄など「衣服を取り巻く社会課題」に問題意識を持ち、2023年に独立。同年、自身のブランド「ecmile.(エクミール)」を立ち上げました。クラウドファンディングを実施し、廃棄を素材に用いたドレスのファッションショー「PLA COLLECTION」に参画。地域創生とエシカルファッションを掛け合わせた取り組みを行うなど、ファッションを通じた社会課題へのアプローチを続けています。現在は、端材や未活用素材を活かしたものづくりを通じて、“可愛い”を起点に社会課題に向き合う新しいファッションのあり方を提案されています。 『映画 えんとつ町のプペル~約束の時計台~』 作品概要 世界三大映画祭ベルリン国際映画祭ノミネート、日本アカデミー賞ほか海外30以上の映画祭を魅了し、国内動員196万人の大ヒットを記録したオリジナルアニメーション『映画えんとつ町のプペル』の映画最新作が公開されます。 最新作は、前作で遠くに行ってしまった大切な友達・ゴミ人間のプペルに、少年ルビッチがもう一度出会うまでの物語です。世界を魅了した“信じる心”が再び贈り出す、感動の冒険ファンタジーとなっています。 タイトル:『映画 えんとつ町のプペル~約束の時計台~』 公開: 3月27日 ( 金 ) 製作総指揮・原作・脚本:西野亮廣 監督:廣田裕介 出演:永瀬ゆずな 窪田正孝 / MEGUMI 小芝風花 吉原光夫 土屋アンナ 山寺宏一 藤森慎吾 伊藤沙莉/ 東野幸治 錦鯉/ 森久保祥太郎 アニメーション制作: STUDIO4°C 原案:「チックタック ~約束の時計台~」 にしのあきひろ著 (幻冬舎) 主題歌:「えんとつ町のプペル」 ロザリーナ (ソニー・ミュージックレーベルズ) 配給: 東宝 CHIMNEY TOWN 公式サイト: poupelle.com 会社概要 社名: 株式会社tashidelek. 代表者: 代表取締役 北村 風優 所在地: 東京都渋谷区恵比寿西2-4-8 ウィンド恵比寿ビル8F 設立: 2024年12月10日 事業内容: アパレルブランド「ecmile.」の企画・運営 URL:…