
1: 湛然 ★ 2026/03/15(日) 11:19:34 ID:/HCexyk99 2026年03月13日 12時38分 20世紀初頭、日本からパリに渡り、夢を追いかける2人の少女、フジコと千鶴の姿を描く長編アニメ映画『パリに咲くエトワール』(3月13日公開)。 『ONE PIECE FILM RED』の谷口悟朗監督と、『魔女の宅急便』などのキャラクターデザインを手がけた近藤勝也らベテランスタッフが作り上げた原作のないオリジナル作品だ。 谷口監督はこう語る。 「より幅広い層の人たちに楽しんでもらうには、異世界転生やチート能力、ロボもいらない」。 原作のあるアニメが多い現代で、なぜ谷口監督はオリジナル作品にこだわったのか。 そこには監督が抱く危機感があった。 (取材・文 共同通信=高坂真喜子) 【パリに咲くエトワール あらすじ】 20世紀初頭のパリに、日本から来た2人の少女が暮らしていた。 画家を夢見るフジコと、武家の家系に生まれ、なぎなたの名手ながらバレエに心惹かれる千鶴。 2人は夢に向かって歩き出すが、ある日、フジコの保護者である叔父が失踪してしまった。 2人はそれぞれの夢をつかむことができるのか―。 【④オリジナル作品ないと「おしまいだ」】目次へ戻る ▼記者 作る上で意識したことはありますか。 ●谷口 「普通のことを普通にやろう」という、昔から私がずっと言い続けていることです。 それが一番大変なんです。 そういう意識を持たないと、人は簡単に楽な方に流れてしまって、伝えたかった何かが欠落すると思います。 その点については、私の今までの作り方と基本的には大きく変えたところはないです。 ▼記者 今作はオリジナル作品です。 ●谷口 志の問題です。 ここ数年、原作ものの方が当然ながら利益を確保しやすいということで、そちらが主流になりつつはあるんですけれども、原作ものだけになってしまっては、日本のアニメはもうおしまいだと思っています。 原作ものでアニメの作り手が使うのはアレンジャーの能力です。 いわゆる編曲者で、作詞作曲の能力ではない。 作詞作曲のようにゼロから作ることもやっておかないと、私もそうですけど、例えばプロデューサーも、どうすればいいか分からなくなってくるんですよ。 意識がどんどん原作の下請けになってしまうんですね。 いずれ、原作ものの波がなくなった時に、そうじゃない要素というのがちゃんと残るべきだと思っています。 そういう多様性があるからこそ、生き残った作品が次の時代のメインストリームになる。 ここが日本アニメのいいところだと思っています。 そのためにもオリジナルとしての作品を残しておきたい。 その上で、今作はできるだけ幅広い層の人たちに見てほしい。 SFにしたら苦手な人たちもいるかもしれないし、異世界転生でも見る人が絞られるかもしれない。 今回はきちんと真っ向勝負でやってみようと考えました。 女性を中心に広がってもらえるといいですが、男性が見ても楽しめるはず。 より広い人たちに楽しんでもらうには、“異世界転生”も“チート能力”も、ロボもいらない。 意図的に外させていただきました。 ▼記者 近年は異世界ファンタジーが人気です。 ●谷口 SF的な方が主流だった時代もあるし、学園物や魔法少女が主流だった時代もあります。 いわゆる波みたいなものです。 この作品には時代を超えた何かが入っています。 時代の波とは違うところで見てもらえるとうれしいです。 ▼記者 オリジナル作品を作ることが大切なのですね。 ●谷口 原作がなければ、アニメーターがコンテを読んで、読解力を持って理解して、自分なりに表現しないといけない。 ないものを作り上げる能力なので、私や脚本の吉田さん、キャラクター原案の近藤勝也さんが言わんとすること、やろうとすることを理解しなければならない。 そうしたコミュニケーション能力も必要になってくるので、できるスタッフが限られてきます。 オリジナル作品がなくなったら、その瞬間に日本のアニメはおしまいだと思いますよ。 ただの下請けになるわけで、そんな業界に有望な人材なんか誰一人として来やしないです。 今、スマホとノートパソコンかタブレットがあれば、それで映像を作れて、投稿することもできるので。 そうさせないために、アニメ業界には夢が必要だと思います。 自分たちの表現、自分たちならではの考えを形にすることができる。 その上で、原作ものもできるというような形になればいいと思います。 共同通信(※抜粋) 「異世界転生も、チート能力も、ロボもいらない」映画『パリに咲くエトワール』の谷口悟朗監督がオリジナル作品にこだわった理由 20世紀初頭、日本からパリに渡り、夢を追いかける2人の少女、フジコと千鶴の姿を描く長編アニメ映画『パリに咲くエトワール』(3月13日公開)。『ONE PIECE FILM RED』の谷口悟朗監督と、 ... 47NEWS…