インドのグジャラート州では1月中旬、ウッタラヤンと呼ばれる凧揚げ祭りが行われる。その凧糸で何人もの死者が出ている。高架橋を通るバイクに絡まり、3人家族が転落死する事故も起きた。インド紙インディアン・エクスプレスが先日、報じた。 凧揚げ祭りは、相手の凧糸を切り合う凧バトルだ。伝統的には綿の糸同士で行われていたが、ライバルの糸を切るためにそれぞれが工夫し、糸がどんどん強化され、ガラスコーティングが施されたり、ナイロン製の糸が使用されたりするようになったり、糸がカミソリの刃と化している。 14日、グジャラート州スーラトで、レハン・シャイフさん(35)と妻レハナさん(30)と娘アリシャちゃん(7)が乗っていたバイクに、凧糸が絡まり、高架橋から転落して死亡した。 ランデル警察によると、3人乗りのバイクで高架橋を走行していたシャイフさんに凧糸が絡まり、片手で糸を取り除こうとしながら、もう一方の手でバイクを操作していた。その際にバイクの制御を失い、橋の外側の欄干に衝突。約21メートル下の地面へ投げ出され、死亡した。 同日、電線に絡まった凧糸を取ろうとした33歳の男性が感電死。さらに凧を追いかけていた10歳の少年が、猛スピードで走ってきた車に衝突され死亡する事故もあった。 15日には、自宅団地の駐車場内を自転車で走っていたレハンシュ・ボルセ君(8)が、凧糸によって喉を切られ死亡した。警察の説明では、他の少年は凧糸に気づいて難を逃れたが、ボルセ君は糸に気づかず、しかも自転車が全速力で走っていたため、そのまま凧糸に接触してしまった。 また、カルナータカ州では14日、バイクで走行していたサンジュクマール・グンダッパ・ホサマニさん(48)が、凧が落下して電柱などに引っ掛かり、凧糸が道路に張られるようになっていた場所を通過した際、凧糸が首に絡まり、大量出血し、その場で死亡したという。 インドでは毎年この時期、鋭利な凧糸は、バイクの運転手、歩行者、鳥、野良動物などにとって深刻な脅威となっている。…