
1: 匿名 2025/12/23(火) 11:39:35.47 ID:??? TID:ayukawa 円安が解消されないのは、高市総理がアベノミクス路線を継承する方針であることと切り離せない。そこで、アベノミクスの異次元緩和とは何だったのか考えてみたい。アベノミクスでは2%の物価上昇を目標に据え、それを上回る賃金上昇を目指すとされた。だが、一橋大学名誉教授の野口悠紀雄氏は『日銀の責任』(PHP新書)で、「私は、異次元緩和が本当に行おうとしたのは、以下のようなことではないかと考えている」とし、こう記す。 「1.国債の大量購入によって金利を引き下げる/2.金利引き下げによって、財政資金の調達を容易にする。さらに、外国との金利差を拡大し、円安を実現する/3.円安によって大企業の利益を増大させる/4.それによって株価を引き上げる」 失敗と評価する向きが多いアベノミクスと異次元緩和だが、本来の目的がこれであったなら、おおむね達成されたことになる。また、アベノミクスの継承者を自認する高市氏も同じ方向をめざしているなら、2024年の総裁選期間中に「金利をいま上げるのはアホやと思う」と日銀を牽制した理由がわかる。総理として「責任ある積極財政」を標榜し、財政出動路線に舵を切った背景も理解できる。 高市氏が自民党総裁に選出されると株価は急上昇する一方、円相場は急降下した。高市氏にすればねらい通りだろうが、繰り返すが、円安は高市総理が「最優先」に対応するという物価高に直結する。また、市場は高市氏の金融緩和と積極財政の指向を知っているから、黙っていても円は売られてしまう。 アベノミクスによって金利がなくなり、財政資金の調達が容易になると、国の借金は激増した。第2次安倍内閣が発足した2012年末に997兆円だったのが、2024年末時点で1323兆円にまで増えた。こうなると、金利が上がれば国債の償還費も増えるので、利上げがしにくい。そこで開き直って金融緩和を続け、ばらまきを続けて大企業の利益を増大させ、結果として賃金が上昇すれば景気は上向く、というのが高市政権の経済政策だと思われる。 だが、それではいつまでたっても円安は解消しない。大企業は潤っても消費者は報われない。アメリカのベッセント財務長官にまで、日銀の低すぎる金利が円安の主因だと批判され、今回は日銀の利上げを許容した高市政権だが、姿勢は消極的だと思われる。それが市場に読まれているから、円は反転しない。 詳しくはこちら…