1 名前:少考さん ★:2025/12/13(土) 12:34:29.68 ID:QN6p5Av69.net “普通の大学生”が転売ヤーに…「プレステ5」購入するだけで時給1万円、若者の“闘志”に火をつけた「代理購入バイト」の闇 | 弁護士JPニュース 奥窪 優木 2025年12月13日 10:36 ソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション5」は、2020年11月の発売直後から深刻な品薄と価格の高騰が続き、その大きな原因となった「転売」には当時から批判が寄せられた。 大手家電量販店では「自社発行のクレジットカードでのみ購入可能」とする対策も取られた。これに対し一部の転売グループは、購入可能なカードを持っている第三者に報酬を支払いPS5を買い取る「代理購入」という手段に出た。 本記事では、フリーライター奥窪優木氏の著書『転売ヤー 闇の経済学』(新潮新書、2024年)から、ある学生が代理購入バイトを通じて転売の世界に足を踏み入れるまでの経緯を描いた箇所を抜粋して紹介する。(本文:奥窪優木) ある日届いたメッセージ 「秋葉原のヨドバシカメラに9時までに来れますか?」 都内に住む男子大学生SがそんなLINEのメッセージで目を覚ましたのは、2022年3月下旬、土曜日の朝7時半のことだった。授業のほとんどがリモートになって以来、これほど早くに起床することがなくなっていた彼は、メッセージの送り主に気づくまでに数秒を要した。 (中略) 割のいいバイトでホクホクした思いは一転、Sは取りそこなった2万円が、急に惜しくなってきた。同時に、「次こそはフリマサイトで自分で転売してやる」という闘志が湧き上がって来るのだった。 帰宅してからSは、PS5のゲリラ販売情報をネットで探しはじめた。すぐに、秋葉原のヨドバシではほぼ毎週末、PS5の販売が行われていることが分かった。 ところが、不都合な情報も目に入ってきた。「過去にPS5の購入履歴がある人は再購入できない」という事実である。Sの名義のゴールドポイントカード・プラスでは、秋葉原店だけでなく、全国のヨドバシ店舗でPS5の再購入は不可能なのだった。 Sは、自分の名前を盗まれたような気がして再び憤慨した。これほどあからさまに経済的に搾取されたと実感したのは、初めてのことだった。そして、自身の情報弱者ぶりを恥じた。 しかし、Sには希望も残されていた。ビックカメラの各店舗でも、ヨドバシカメラとほぼ同じペースで、PS5のゲリラ販売が行われていることが分かったのだ。条件もヨドバシと同様、「自社グループ発行のクレジットカードでの購入に限る。但し、過去にPS5の購入履歴がない人のみ」である。 Sはさっそく、「コジマ×ビックカメラカード」のオンライン申込ページへと進み、入会に必要な情報を打ち込んでいった。 これが、普通の大学生だったSが転売ビジネスに足を踏み入れることになったいきさつである。彼には今後もたびたび本書(『転売ヤー 闇の経済学』)に登場いただくことになる。 ■奥窪優木(おくくぼ ゆうき) 1980年、愛媛県松山市生まれ。フリーライター。上智大学経済学部卒業後に渡米。ニューヨーク市立大学を中退、現地邦字紙記者に。中国在住を経て帰国し、日本の裏社会事情や転売ヤー組織を取材。著書に『中国「猛毒食品」に殺される』『ルポ 新型コロナ詐欺』など。 ※全文はソースで。↓ 引用元:…