439: おさかなくわえた名無しさん[sage] 2010/03/17(水) 22:43:05 ID:58cv+fm2 小学校低学年の時のこと 転校して来た女の子と友達になったお家に呼ばれて行ったら 部屋でお父さんが酒を飲んでいて「邪魔じゃ、外にいけえ」と追い出された。 ものすごく怖かったけど、友達がすごく謝ってくれるのが気の毒で忘れることにした。 それからは公園や学校の庭で遊ぶ事が多かった、私の家には一回来たけど 「やっぱ外にしよ」と二度と来なかった。 春休みの朝珍しくその女の子が家に来た。「遊びに行く?」と聞くとううんって。 「あのな、お父ちゃん、いつもうるさいから静かに寝たらいいのにって思ってな、まぜてん。 ばあちゃんが眠れるいいお薬って言ってたの。ぐっすり眠れるなぁって言ってな」 とだけ言って、いつもどおりの笑顔でバイバイって帰ってった。 その日はきっとまた来るだろうと思って待っていけど来なかったし、二度と彼女と会う事はなかった。噂だと父親が朝寝たまま冷たくなっていて、葬儀のあと母親の実家に引っ越して行ったらしい。 彼女が最後に来た時の話は誰にもしていない。…