1: muffin ★ YAlKW3O29 2025-12-04 19:32:11 12/4(木) 18:00 細田守監督の最新アニメ映画『果てしなきスカーレット』が不評だ。SNS上では批判的な論調とともに、「いちゃもん」にも感じられるようなバッシングも相次いでいる。なぜここまで「細田たたき」が活発化しているのか。その背景を考えると、SNS時代におけるエンタメ消費のパターンが見えてきた。 細田作品は2006年の『時をかける少女』や、『サマーウォーズ』(09年)、『おおかみこどもの雨と雪』(12年)、『バケモノの子』(15年)、『未来のミライ』(18年)と人気作を出し、直前作となる21年の『竜とそばかすの姫』は、最終的に興行収入66億円を記録した。 しかし、4年ぶりの新作となる『果てしなきスカーレット』は現状、それを上回る成績を残せていない。前作が公開から3日間で、興行収入約8.9億円、動員数約60万人を記録したのに対して、本作は約2.1億円、約13.6万人にとどまっている。各社報道によると、制作に入っている日本テレビが12月1日に行った定例会見で、澤桂一取締役は「大苦戦のスタート」と表現し、その背景にはファンからの戸惑いや驚きがあったとの可能性を示した。あわせて、SNSでは好評がネガティブな意見にかき消されている、という見解を述べたという。 たしかにSNSでの反応を見てみると、批判的な声が中心だ。映画館では空席が目立っていた、といったレポートとともに、その不人気ぶりに触れる投稿が多発。かえって「ここまで酷評されているなら、むしろ見たくなる」といった反応さえ出ている。 先に言っておくと、筆者はエンタメのプロではないため、作品そのものの比較や論評はできない。ただ、ネットメディア編集者として、これまで「エンタメコンテンツがSNSでどう受容されてきたのか」を見てきた立場としては、一日の長がある。 その経験から考えると、“細田たたき”をめぐっては「そもそも細田映画のマーケティング手法が、SNS時代に合っていなかったのではないか」という問いが浮かぶ。これまではヒットを連発してきたため、違和感が表面化してこなかった。しかし、ひとたび失速すると、それが目立ってきたのではないか。 SNS上では、違和感に対して「明確な回答」が求められる。それが論理的かどうかを別にして、ひとまずの見解を示す必要が出てくるのだが、現状では十分果たされていないように感じるのだ。 例えば、細田作品をめぐっては、「細田監督による脚本への関与度が、質を大きく左右している」という指摘が多々見られる。『時をかける少女』と『サマーウォーズ』は奥寺佐渡子さんによる脚本だったが、『おおかみこどもの雨と雪』では奥寺・細田の共同脚本に。『バケモノの子』は奥寺さんが「脚本協力」となり、「脚本」は細田監督のみに。そして『未来のミライ』以降は、奥寺さんのクレジットはなくなった。 SNSの反応を見ていると、こうした脚本担当者の変遷が、「自分本位の作品作りになっているのでは」といったバッシングにつながっているように見える。また、「過去のインタビュー取材で、脚本軽視の発言をしていた」という、スクリーンショット付きの投稿も出回っている。 続きはソースをご覧ください…