1: 蚤の市 ★ jsn7Ue0l9 2025-12-04 09:30:18 東南アジアで、日本車の販売シェア(占有率)が低下している。中国メーカーが現地生産に乗り出して電気自動車(EV)の販売攻勢を強めており、日本メーカーによるタイでの生産縮小が相次いでいる。東南アジアには2700社以上の日系部品会社が進出しており、サプライチェーン(供給網)に打撃となりかねない。(バンコク 井戸田崇志) ■7割切る恐れ タイの首都バンコクで11月29日に開幕した自動車展示会「タイ国際モーターエキスポ2025」で、トヨタ自動車は10年ぶりに全面刷新した新型ピックアップトラック「ハイラックス」を披露した。ディーゼルエンジンの燃費を改良したほか、新たにEVモデルをそろえ、受注を始めている。 タイではピックアップトラックが「国民車」と呼ばれ、タイを主要な生産拠点とするハイラックスの人気は高い。だが、トヨタ現地法人の山下典昭社長は、報道公開で「販売を増やし、サプライチェーンを守りたい」と厳しい表情で語った。 東南アジアの2割近くの市場があるタイで、日本勢9社の販売シェアは今年1〜10月に計69・8%となり、前年同期より6・6ポイント低下した。2010年代は8割台後半から9割だったが、23年に77・8%に急落。25年の年間シェアは7割を下回る可能性がある。 東南アジアで約3割を占めるインドネシア市場でも、24年の販売シェアが9割を下回り、今年1〜10月は82・9%に下落した。ベトナムでも日本勢は現地メーカーなどと販売競争が激しくなっている。 ■値下げで「牙城」崩す 背景には中国勢の販売攻勢がある。22年以降、EV大手BYDなど中国勢はタイやインドネシアに進出し、EVの大幅な値下げで日本車の「牙城」を崩し、タイでの販売シェアは2割を超える。中国勢はタイの新工場でのEV生産も増やし、インドネシアでも日本車と激しく競争している。 中国勢の攻勢に押されつつある日本勢は、タイでの生産縮小に乗り出しており、ホンダは2か所の工場で完成車を生産してきたが、26年以降に1か所に集約する。三菱自動車は27年、3か所ある工場のうち一つで生産を停止する。 調査会社マークラインズによると、東南アジアに進出する日系自動車部品会社は2792社で、半分近くをタイが占める。(略)販売力の高さを背景に強固なサプライチェーンを築いてきた。(略) 読売新聞 2025/12/04 09:00…